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「源氏の男はみんなサイテー」読んだよ

源氏の男はみんなサイテー―親子小説としての源氏物語源氏の男はみんなサイテー―親子小説としての源氏物語
(1997/11)
大塚 ひかり

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源氏物語を扱ったエッセイ本です。
源氏物語といえば、わたしは昔に読んだ漫画「あさきゆめみし」の影響がものすごくて、その後、源氏物語関係の何を読んでも、基本的にこの漫画のキャラで脳内再生されるという呪縛にかかっています。
この本も、全部漫画の絵で再生されつつ読んでいたので、もうツライツライ(笑)
いや、分かってはいたよ?
アイツ、・・・源氏。あのやろーが、サイテーだってことは。

でも、こうもキッチリ因果関係を含めて解説されると、
本当に、ほとほと、コイツ、イヤなヤツだわ~って思っちゃうw
それが、大和和紀先生の華麗な絵で脳内で再生されちゃうもんだから、
ギャップがすごくてツライんですわ((((((((((ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ

いやしかし、その「あさきゆめみし」でさえも、現代に生きるわたしからしたら、

なに、コイツ・・・今まで本能の赴くままに、女をとっかえひっかえしてきたくせに・・・

みたいな?そういうの感じてました。

でも、それは平安時代と現代の感覚の差というか、当時はこれが「あり」だったわけで・・・「もうしょーがない」「そういうキャラなんだよな」っていう、
そんなかんじで納得して終わってしまってた。

こんな風に経済・社会事情はもちろん、なにより親子関係が及ぼした人格形成への影響を「どうしてこうなっちゃったか」って考察していたり、また、物語内ではサラッと登場するだけ(なんなら、名前だけとか)の、完全脇役が何を意図して動いたか、そういったところが中心に書かれていて、読んでいると、どんどん平安時代の物語「源氏物語」が、人間くさいお話へと立体化していく。
いやぁ、面白かった。スリリングと言っても良いかも。あっという間に読んでしまった。

特に、読んでて段々憂鬱になってくる物語後半がこの本ではむしろ面白い。
源氏物語って基本的に大半が憂鬱なんだもんな~。
光の君が若くてギラついてた時はまだ華かさで紛れてるけど。
だいたい中盤以降で次第にしんどくなって、最後はザザッと読んで終わり!・・・みたいになっちゃうんだよね(;´∀`)
ところが今回は作者の伴走で、苦も無く「源氏物語」というフルマラソンを走れたというかんじ。

親の影響・・・誰もが自分の身にも思い当たるふしってあると思う。
良い影響もあれば、悪い影響もあるし、それを反面教師にして抗ってみたりとか。
その親にも親がいて、親だってその親を反面教師にしてきたわけで・・・そう考えたら、ぐるぐるスパイラルのなかで、憎みあったり愛し合ったり、ゴチャゴチャやってるんだなぁ・・・人って。あ~めんどくさーw
そこのところは、平安時代だろうが平成の世であろうが同じなわけで、そこがこの物語が色あせずにずっと千年も読みつがれている理由なのかもね~と納得させられたよ。

最初は、タイトルからして「夜中のガールズトーク」的な本の内容を想像していたんだけど、本当にいい意味で裏切られ、意外にも読まされました。
そうはいっても、わたしが読了できちゃう本だから、非常に軽やかな文体の本です。むずかしくはないよ。
この作者の本は、また別のものも読んでみたいと思いますよ☆




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テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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非公開コメント

まりちゃん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

あけぼうも、翻弄されてウラミツラムかもw
ということは、まりちゃんも、
ゲンのやろーがぱったりモテなくなる後半からが
読んでて楽しいかもしれないよ☆
是非是非読んでみてくだされい。

おっもしろそー!
あたしも「あさきゆめみし」で源氏を知った。
たしかにサイテーなんだ@光。
だけどねー。あたしがかの時代にいたら こういうオトコに翻弄される女子になっちまうと思うんだよねー。んで ウラミツラム(笑)。
読んでみたいぞ。つか是非読みましょうとも。
きっとウラミツランでいたであろう溜飲が下がるかもw。

玉坂さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

是非読んでみていただければw
意外なキャラにスポットがあたってたりして
面白かったですよ~。
この作者の「源氏物語」関係の著書、
たくさんあってどれも面白そうなんですけど
タイトル的には
やっぱこの「源氏の男はみんなサイテー」が
ダントツに惹かれますねww

で、

この本ものすごく面白そうですね。
たぶん読みます。読みますとも。

長編だよね。おそらく書下ろしじゃなくて段ごとにみんなに読んでもらって、読者たちが「つぎは?」という反響の聞こえるなか、連載小説のように書いてたと思うんですよ、紫女史。
主人公は帝の子で、宮家関係者もあまた出てくる物語。昔話じゃなくて当時にすれば現代ものの通俗もの。しかもその高貴な身分の皆さんがコア読者。。。と考えると、やっぱ「嫌な奴」として描いていたわけではないでしょう。
「男というのはこういうもの」「色恋というのはこういうもの」という枠がまずあって(われわれとは違う価値観で)その枠の中でのやはり当時の理想の色男像だろうなあ、と…。

松村さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

そうですね、逆に男性はこういった解釈についてどう思うのか知りたいですね。同じところでサイテーと思うのかどうか、そのへんも気になります。
仰るとおり、本当にこれだけ長い間読まれ、色々な人に分析されるだけの「何か」がある物語って、考えてみたらすごいですよね。本当に1人の女性が書いたものなのか・・・不思議な気がしますよw
この本を読んで今、感じているのは、宮廷物語とか恋愛小説とかいう言葉に惑わされがちですけど、実はNHK朝の連続テレビドラマ小説とか橋田壽賀子ドラマみたいなモンなのかもしれん・・・と思ってます☆

のりちゃん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

そう!「源氏物語」って言われるほどいい話じゃないというか、
実際に読んでみると、思っていたのと違う話だよねw
でも作品の名声がすごいので、
自分の中でそのへんはうやむやになってたんだよね・・・w
興味を持ってもらえてよかった(´∀`)
ほどよいアカデミックさ加減なので
是非是非読んでみて欲しいですわ~。

女性が書いた作品で登場人物の男性がここまでサイテーな人物になるって言うのは、やっぱりそれだけ恨み辛みがあったんだろうか^^;
いや、サイテーって概念も無かったのかな?
なんにしても日本初の恋愛小説。
今なおこうして多くの人に読まれるってそっちの方がすごいなって思います。

なんにしても源氏物語、男としてはなかなか読みづらいというか入っていけないというか。
外の男性はどうなんでしょうね~。

うおお…興味をそそられまくりです…!

人格形成過程を分析するなんて
だれもが古典で源氏物語を習った際に
なんとなく頭の片隅で思っていた
「この人ら、どうしようないな」という感覚を
アカデミックにまとめてくださった本なのでしょうか(笑)
そのうち読んでみます!

コミュにお知らせアップしてますのでご覧くださいね。
プロフィール

あけぼう

Author:あけぼう
性 別:女
住 居:広島県
特 徴:とうふメンタル
近 況:Instagram(別名)

家のWi-Fiがダメなまま5月が終わりそうだ。

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