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読書感想

「ド忘れ書道」読んだよ〜

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この本は、著者のいとうせいこう氏が、自分がド忘れした言葉を、自戒を込めて書道した記録を綴ったものです。

いとうせいこうさんと言ったら、サブカル界の偉人・先駆者のお一人。わたし個人としても、自分が興味を持ったことの先には大抵いとうせいこうさんがいました。たとえば、御朱印を集め始めればその先に「見仏記」、植物に興味を持てば「植物はヒトを操る」、土偶かわええ!と思ったらレキシと「狩りから稲作へ」「旧石器ベイベ」などの楽曲。孔子に興味を持てば「すごい論語」・・・と、こんなかんじでわたしの行く道の先には、常にいとうせいこう氏がいたのでした。

ド忘れ・・・誰しも経験することではあるけれど、ある年齢を超えるとそれは笑い事ではなくなってくる。どうやらこの道の先にも、いとうせいこう氏がいたようだw  今はまだ、わたしは下町の路地レベルの道幅を歩いているけれど、この道は次第に朱雀大路なみにぶっといメインストリートになるらしい。

いやぁ。忘れる忘れる。
何もかも忘れとるやないかい、せいこうさん・・・笑(しまいにゃタイトルまで)

でも、似たようなことは自分の身にもチラホラ起きてるから、やっぱりこの道の先にはこの状態が待ってるんだろうな(^^;)

この本の面白いところは、ド忘れした自分を見つめる分析・考察。どうして忘れたのか。脳内でなにが起こっているのか。なかでも「韻が海馬を支配する」ってフレーズにはグッときた。あるある!似た抑揚・リズム感の言葉を先に思い付いたばかりに、本来の言葉が捕まえられなくなっちゃうんだよね・・・。

最初は自分のド忘れっぷりに途方に暮れて、葛藤したりしているけれども、すぐに彼の豊富な教養をフル回転して、ロジックを組み立てて言い訳を始める(笑)その言い訳がとにかく面白い。中盤からはますます言い訳がノリにノってくるし、対談や講演など公衆の面前でド忘れした時の、その場のしのぎ方にもテクニックが見られてより笑える。そして後半になると、自分が言わんとすることを察することのできない相手のせいにしたり(心の中で)、何をド忘れしたかすら忘れたり、しまいには「もうおじいちゃんである」と達観する境地に至ってくる。ある意味ドキュメンタリーかもしれない。でもある。

ド忘れ。これだけで愉快な一冊に仕上げちゃうのが、やっぱりすごい、さすがだわ。


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Comments 4

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あけぼう

あけぼう  

Re: No title

へろんさん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

おお、おいたわしい。でも誰しも1度や2度あるやつですねw
うちも唱和的なやつありますから、気をつけなければ・・・。
いつも無意識に唱和してるけど、いざってなったら記憶が怪しいかもしれない。
こういう無意識におこなっている行為が段々ど忘れする対象になってきて心許ないですよね。
昔は気にもとめなかったのに・・・(^_^;)

2021/03/08 (Mon) 19:38 | EDIT | REPLY |   

へろん  

No title

ど忘れ……
今の会社ではオンラインも含めて会議の始まる時に進行役が形式だけの決まり文句を言って、それを参加者皆が後から続いて唱和するという何とも昭和的な風習が残ってるんですけどね……。
ついこの間の会議で、いきなり司会を振られて頭が真っ白になって、その決まり文句が突然思い出せなくなってハングアップし、全部署に大恥を書いてしまいました……。
今も立ち直れない……(T▽T)

2021/03/07 (Sun) 10:11 | EDIT | REPLY |   
あけぼう

あけぼう  

misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

もうとにかくアンテナの広げ方が半端ないですよね。
その他にも政治・地球の諸問題などにも関心を向けていらっしゃるし。
なかなかあの境地には行けないと思う・・・。

2021/03/06 (Sat) 08:49 | EDIT | REPLY |   

misachi68  

No title

趣味嗜好の行く先々に待ち受けるいとうせいこう氏。
ここまで気になるものが似てる人、
リアルでお会いすれば話が弾んであっという間に
結婚しちゃうかもしれんのに。
現実にはあんな風変わりな人なかなかいませんしね。

2021/03/05 (Fri) 21:21 | EDIT | REPLY |   

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