「低山手帖」読んだよ~
山登りの本ですが、低い山の楽しみを紹介している本になります。
本書での低山の定義はだいたい1000メートル以下なので、わたしにとっては十分高い山も含まれますけど(^^;)
アウトドア指南って方向の本じゃなくて、わりと文化面から低山の魅力を伝えることを主体にしてるところが、わたし向きでした。
低い山のほうが、里の人々の生活に密着してる分だけ、伝説・民話・歴史・・・いろいろなエピソードが重なっているので、そういうのに想いを馳せながら山を登ったり、頂上からの景色を見たりすることが出来るんですよね~。そういう「楽しみ」ならちょっと私も分かる気がします。
アウトドア指南系の本じゃないと書きましたが、低山と言えどナメちゃいかん!ってことで、地図の準備のことや荷物などのお役立ち情報はきちんと入っていて、初心者にも親切。
あとはやっぱり体力的に敷居が低いのはありがたい。
なかには神社があったり、有名な観光地だったりして、名前だけは聞いたことがある山もちょくちょく出てくる。だけど、案外歩く&登る「山」としてどんな感じかっていうことは知らなかったりするので、新鮮です。
基本的には東日本の山が多いかな。
東京から車で日帰りで行ける山がほとんどなんですが、日帰り可能なんだけどあえて前日から泊まって、暗いうちから登ってって、頂上で朝日を見るっていうオツな楽しみ(宿の食事や温泉も含めて)も紹介されてたりします。
山にまつわる歴史やエピソードと一緒に、山の景色や登山道のことなど、たくさん情報が入った読みやすいエッセイとなっていて、わりとすぐ読めちゃいました。
コロナが心配だし、休みの日に遊園地やショッピングに行くのは気が引けるって人が多いせいか、キャンプとかバーベキューがすごく流行ったけど、それすらめんどくさいって思う人は、これ読んで山に行くっていうのはどうかな。
欲を言うと、もうちょい西日本の山が多ければ、わたしとしてはもっと参考になったんだけど(^^;)

