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読書感想

「みうらじゅんの松本清張ファンブック 清張地獄八景」読んだよ~

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みうらじゅんさんの松本清張愛がみなぎる1冊でございました。
昭和の頃、日本人の1番好きな作家と言ったら、松本清張だったと思います。
とにかくドラマ化の数がダントツですごい!

実はわたし、清張作品を「本」で読んだことは全然なくて、全部ドラマ知識なんですけどw
そんなわたしでも、この本は全く問題なくついていけたw ある意味やっぱすごい。

内容的には、松本清張関係の様々なエッセイやコラムなどを集めた一冊という感じ。

まず、みうらじゅんさんが語る松本清張作品の魅力には、頷くことだらけ。
因果応報の仏教観。コツコツ頑張ってきた男(良くも悪くも)が、小金を持って周囲からチヤホヤされて、調子に乗ったことで落ちる地獄。松本清張作品はミステリーでなくホラーである。わかるわかる! ドラマを見てても、破滅していくカウントダウンを見てるような気持ちになって、子供心に怖かったもんなー、人が堕ちていくさまを怖いもの見たさで見てたもんな~。

みうらじゅんさんと船越英一郎さんとの対談、岩井志麻子さんとの対談も面白かったし、本の後半を占める、松本清張氏の奥様をはじめ生前に付き合いのあった人たちの思い出話も、非常にこう「ザ・昭和」な空気が充満していて、いろんな意味で昔のノリが懐かしくて興味深く読めました。

中でも、ある人が自作の小説について、清張からもらったアドバイスが特に印象に残ったなあ。
そのアドバイスというのが「女の描き方が甘い」「男を苛める部分はもっと過酷に強調しろ」というもので、もう「いかにも」と言う感じで味わい深い。そう、ちょっとゲスいくらいのさじ加減だったもんね、松本清張さんの作品って。そこがまた大衆受けするとこだったんだろうなあ。

充実の一冊でした。お腹いっぱい。
あらためて松本清張作品の凄さを噛みしめました。
ひとに煩悩というものがある限り、輝き続ける作品たちですわ。
トリックこそ現代じゃ無理があるけども、そこはうまくやりながら、今後もドラマ化されていくんだろうなあ。

あと、こういう作家のファンブックって初めて読んだんだけど、「文学館」もこんな感じなんだろうか。わたし、博物館の類の中で「文学館」だけは苦手で、いつも敬遠してるんだけど、みうらじゅんさんの手腕がすごいせいか、この本を読んで小倉の松本清張記念館には行ってもいいかなという気がしてきている・・・(←単純!)



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Comments 4

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あけぼう

あけぼう  

マナサビイさん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

わたしはミステリーというジャンル自体が苦手で、自分では進んで読まないんですが、うちの親が松本清張さんが好きでw ドラマも必ず見てたので、わたしもドラマが全てです。それにしても、すべての道はローマ・・・じゃなくてみうらじゅんさんに通じてるかもしれないです(^^;)この本はもしかしたらご自身のために作った本かも、って思います。スクラップの発展形というか・・・。

昭和の泥臭さはたしかにむずかしい。最近の松本清張ドラマで昭和感を感じたことは無いかも。テレビの画像もキレイですし、俳優さん達もみんな若いし顎も細いし。ちょっと無理がある・・・。ただ、昭和を知らない若い子たちがどう見るのか、あるいは松本清張作品をどう読むかってところには興味津々です。今また再び貧富の差が開いてきて「上級国民」って言葉も生まれるようになってきたので・・・そのへんの感覚とうまくリンクできれば、松本清張作品はまだまだ生き続けられそうだとも思ってます。

2020/12/09 (Wed) 09:24 | EDIT | REPLY |   

マナサビイ  

No title

昔から社会派ミステリーよりも本格ミステリーの方が好きだったので、清張作品はドラマでは見ても本で読んだことが殆どないのですが・・・この本の方がむしろ読みたくなりました。
みうらじゅんさんが清張ファンというのは知っていましたが、こんな本が出ていたとは、さすがです。もう読みたい本ばかりがどんどん積み上がっていって大変です(笑)

年明けに武井咲が主演の「黒革の手帖」のスペシャルドラマの新作?が放送されるようなのですが、清張作品にある昭和の泥臭さが今の時代には出せないような気がします。まあ、設定やトリックも現代風にアレンジされているんでしょうけどね〜、それだとオリジナルの味わいが失われてしまいそうな。

2020/12/08 (Tue) 16:58 | EDIT | REPLY |   
あけぼう

あけぼう  

misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

わたしも知らなかったんですよ。
でもみうらじゅんさんが「いい崖」にハマったりしてるのは知っていたので、
それこそ点と線がつながって、
なるほどそういうことか~って思いましたw

2020/12/07 (Mon) 09:53 | EDIT | REPLY |   

misachi68  

No title

おお〜〜みうらじゅん氏が松本清張氏マニアとは知らなかった。
松本清張作品は『砂の器』と『ゼロの焦点』を読んだよ。
今でも方言で「カメダ・・・」っていう言葉をめぐる推理とか思い出します。

他の作品ももっと読みたいと思いつつ、手を出せてないのでした。
みうらじゅん氏の対談集なら面白いかもしれない!
ちょっとワクワクしてほしいものリストに入れてみましたw

2020/12/05 (Sat) 23:29 | EDIT | REPLY |   

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