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「日本の深層文化」読んだよ~




古代のもろもろを
現代の価値観で見てないだろうか?っていうことで、
表面だけじゃなく裏面を考えてみようという本なんですよね。
例えば、
富をはかる目安としてコメに隔たりすぎてはいないだろうか?ってことで、
これまで「米」に対して、
雑穀として重視されてこなかった「アワ」にスポットライトをあててみる。
あるいは「田」に対して、
生産性が薄いと思われてきた「野」の重要性を考えてみる。

当時生きてた古代人の価値観に、出来るだけ寄せていくと、
もうすこしリアルな古代の姿がみえてくるのでは?
といったようなことが色々と書かれてます。

この先生はこの分野では重鎮で、戦前生まれなんですよね。
だから貧しかったころの生活を知っているし、
当時の関西に残っていた、
手付かず状態だったころの古墳の様子も見ていて。

内容にもそういった体験談が盛り込まれているから、
やっぱり一定の説得力がある気がする。

貧しかったころの日本、
まだ第1次産業があたりまえに身近だった時代、
その時代を体験してるかどうかって、
昔の人の生活を考えるうえで大きいよね。

こういう事が書ける人って、
世代的にどんどん減っていくんでしょうね。
古代史の本を読んでいても、
書いてる人の経験値って透けて見えてくるところがあるよね。

文献に残された記述の解釈をコネコネしている本より、
わたしは好きかも。

ネコジャラシは作物、とか
蜂蜜と行基さんの関係、とか
恭順の意味で鹿、とか・・・
この本単体でも面白いことがたくさん書いてありましたけど、

ただ、やっぱり学者先生の文章だから読んでて難しい部分もあったし、
キャリアの長い先生の本ではよくあることだけど、
作者の過去の著書もある程度追ってる人じゃないと、
ちょっと分かりにくい部分もあった。

でも、良い本でしたよ。興味のある人はどうぞ。


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テーマ: 読書メモ | ジャンル: 本・雑誌

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