京都 ★ 18 宇治神社 兄をたてる!これぞウサギ道。これって古代の兄弟愛・・・なの?
源氏物語ミュージアム⇒宇治上神社⇒ときて、

宇治神社です。すぐ近くにあります。
宇治上神社と宇治神社は、昔から二社一体、対になっている神社なんだとか。
なので、ご祭神も同じ 菟道稚郎子命 となってます。

見返りウサギという伝説があって、
その昔、菟道稚郎子命さまが宇治から河内へ行こうとした時に
道に迷って困っていたら
一羽のうさぎが現れて、道案内をしてくれたんだとか。
そんなわけで、ウサギは神の使いということで、
あちらこちらにモチーフがあります。

参拝(。-人-。) ・・・。
この菟道稚郎子命というお方は、
かなり学問のできるお方だったらしく、
学業の神様として崇敬を受けているそうです。
百済の博士に学び、父・応神天皇からの信頼も厚かったみたいで
皇太子に定められたくらいです。
しかし、彼には異母兄がいたんですよね。
その名も大鷦鷯尊(おおさざきのみこと)。・・・後の仁徳天皇です。
儒教って、年上を敬う考え方があるじゃないですか。
そんな儒教をガッツリ学んでいた菟道稚郎子命は、
「長男である兄を差し置いて、即位するわけにはまいりません」
と固辞して都を離れて宇治に引っこんじゃった。
兄である大鷦鷯尊もまた
「父が決めた事ですし。自分なんてとてもとても・・・」
と辞退。
双方が「どうぞどうぞ・・・」で、
まさかの3年が経ってしまったんだそうです。政権の空白、3年!
このままでは国が乱れてしまう、と考えられた菟道稚郎子命は、
なんと!
兄に皇位についてもらうため・・・
自害!!
してしまうのです・・・。Σ(゚Д゚;エーッ!
この話は「日本書紀」に美談として掲載されてるんだとか。
今の感覚だと、美談・・・なの?( ´△`) って感じもしますが。
あの巨大な、堺市にある古墳は仁徳天皇のお墓ですよね。
異母弟相手に「どうぞどうぞ」って言ってた割には、
最期はえらく自己顕示欲のつよい墓を造ったね・・・w
う~~~ん、この美談はちょっと嘘くさいぞ・・・
いやいや、
ご祭神を前に妙な事を考えるべきではないか。
もっと神妙になれ!自分w
そしてこちらに、神社公式のパワースポットがあります。
橿原神宮の遥拝所と伊勢神宮の遥拝所です。同じ場所にあります。


(パワーがもったいないからここは小さな写真にする)
面積としては境内の中の小さな一画にすぎないんですが、
宇治から伊勢神宮と橿原神宮へと思いをはせる場所があるとは、
なにげに少し意外。
伊勢神宮は天照大御神がご祭神。
橿原神宮は神武天皇がご祭神です。
色んな意味で原点、ってかんじだねえ。
でもってパワーを感じたかというと、
この時あたりからみぞれに近い冷たい雨が本格的に降りはじめまして。
いてもたってもいられず、拝殿の屋根の下へと逃げこんだんで、
パワーを頂くどころの話では無かったという・・・残念・・・

そんな中、列に並んでいただきました御朱印。
さむかった~!

おみくじが入っていた見返りうさぎちゃん。

