京都 ★ 16 物語の世界再現!~宇治市源氏物語ミュージアム
前回は、源氏物語の一場面にでてくるゆかりの場所~ということで
彼方神社 というところに立ち寄りましたけども
そこから、てくてく徒歩圏内にあるのが、こちら、

ご存知、平安時代の小説・紫式部さんが書いた「源氏物語」は
光源氏の恋愛遍歴を中心としたながーい話ですが、
その物語の終盤は、”宇治十帖”といわれて、
光源氏の次の世代(薫の君)を中心に描かれていて、この宇治が舞台になっています。

館内は、等身大で表現された物語の一場面があったりして、なかなかリアル。
これは大君と中君の姉妹がいるところを、薫の君が見初めた場面ですかね。
他にもここでは、
男女を隔てる御簾の向こう側と手間側で見え方がどう違うのかを
光の強弱を調節しながら体験できる展示があったり、
さまざまな香木の香りを嗅いでみることができたりと、
なかなか面白い。
物語の理解に役立ちそうだよね。

抽象的宇治橋。
ここを通って次の展示へと進んでいくんですよ。歩くの楽しい。
あと、ちょうど館内で
今からオリジナルの映像作品「橋姫」の上映が始まりますっていうので、
観させていただきました。だいたい15分間くらいかな?
源氏物語「宇治十帖」のあらましを、
宇治川に祀られた橋姫の語りで進めていく内容になってるんだけど、
ちょっと展開が速すぎて、
お話を全く知らない人には分かりにくいかもしれない。
ちなみに女優の白石佳代子さんが橋姫を熱演してました。
やっぱり存在感が突出してるといいますかw
情念たっぷりの演技、こわかった・・・w
(※橋姫=人々のライフラインである「橋」の女神。ここでは宇治橋の女神。嫉妬深い女神の一面もあって、わりとそっちがクローズアップされやすい。夜な夜な藁人形に五寸釘を打ちつけて・・・ってやつの原形というかモデルというか象徴的存在)
わたしも実は源氏物語についてそれほど詳しいわけじゃなくて
しょせんは漫画「あさきゆめみし」レベルなんだけど、
映像を見ながら、
そうだ、そうだった。
宇治十帖のお話ってこういうのだった・・・
と思い出し、
あらためて。
それにつけても。
つくづく、
出てくる男たちが最低なんだよなぁと思いながら鑑賞終了。

またまた物語の一場面。もちろんここも等身大。
その後の展開を知ってるから、つい、
災厄が門まで近づいてる!逃げて―!って言いたくなっちゃうw
さっきから宇治十帖の風情ぶちこわしな事ばっか言ってスミマセン(;´∀`)

定期的に、こんなふうに紅葉の灯影が。
きれいでテンション上がります。
とにかくここは、施設がとても立派です。想像以上でびっくりしました。
その割には、比較的入館者は少なめ。(たまたま?)
すごくもったいない。
宇治へ来たらここはマストですよ~!

