京都 ★ 2 すご。これが超絶技巧・・・清水三年坂美術館
京都駅からバスに乗って清水坂で下車。
そこからてくてく歩いて、目的地に向かっています。
前回からの続きです。

お馴染みの「ザ・京都」な風景。


正式名は法観禅寺(ほうかんぜんじ)。
聖徳太子の創建と伝えられているそうです。
このあたりって何度も来てるけど、
この塔、実は1回もちゃんと見たこと無かったりする・・・(^_^;)
そういう人、結構多いんじゃないかな。
で、第1の目的地、

清水三年坂美術館に到着です。
本当にさりげなく建っておりました。

ここには幕末明治に制作された工芸美術品が展示されてます。
当時は江戸時代からの技法を受け継いだ職人さんや芸術家がいて、
現代ではどうやって作ってるかわからないほどの
神業的な腕を持っていた人もいたそうです。
彼等はその「超絶技巧」を凝らした美術品を生み出し、
その品々は海外で高い評価を受けて、どんどん流出していって、
我が国にはあまり残ってない状態なんだとか。
そういった作品を見ることができる美術館が、
この清水三年坂美術館ということで、前から来たかったんですよね~。
中は写真禁止なので、感想だけ。
眼福。
これはもう宝物ですわ。どれもれも細かい細工がハンパないです。
めっちゃ美しい。
どうやって作ってるのか、想像もできない作品もある。
特に、いきなり最初に展示してあった
安藤緑山作のバナナの彫刻には度肝を抜かれました。
それは、どこまでもリアルなバナナでした。
実は象牙の彫刻なんだけど、
質感もふくめてバナナにしか見えない。
本物のバナナに紛れ込ませても絶対ばれない。
いや、バナナだよ・・・これ・・・w
すごいですよね・・・
1人の作家が長年、研さんに研さんを重ね、
その持てる超絶技巧の粋を凝らして、
本物と見まごうまでに完璧に作り上げられた、
世界で唯一無二の・・・バナナ・・・。
壮大です、壮大な試みです。
でも、なんと言えばいいんでしょう。
作品と対峙する者に与える、この、哲学的な問いかけ・・・。
すげぇ。とにかく、すげぇとしか言いようがない。

館内の写真は無いので、せめてチケットとちらしだけでも・・・
こじんまりとした美術館なので、
ゆっくり見て回ってもそんなに長時間かからないです。
それでいて入館料800円をどう思うかは、その人次第ですが、私は大満足。
とにかく展示品が、わかりやすく ものすごい ので、
正直 ゲージュツとかよくわかんないわ~、っていう人でも、
楽しめる美術館だと思います。

