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読書感想

「古鏡のひみつ「鏡の裏の世界」をさぐる」読んだよ~

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川崎市市民ミュージアムで2015年に開催された企画展
「古鏡ーその神秘の力ー」の展示を書籍化したような本です。
それほど分厚くないし、写真も多くてあっという間に読めます。
古鏡だけに特化しているところが面白いですよね。

その時代を特徴づけるような有名な鏡など、
教科書に掲載されていたりして、
なんとなく見覚えのある鏡も多く出てきます。
が、ここまでちゃんと≪文様≫に注目して眺めたのは初めてかも。

話は、元祖・古代中国の鏡から始まります。
当時の思想や世界観など、
その時代・時代の特徴が鏡のデザインに反映されていて
「ほほーぅ」と思います。

その後、それが日本に入ってきて、
まずは中国の鏡を模倣するところから始まるんだけど
次第に、だんだん大きくしてみたりとか、オリジナリティを出してきて、
日本独特の紋様なんかが出てくるんですよね。

特に、日本独特の「直弧紋鏡」、これはかなりグッときました。
なんだこれ。この文様、超カッコいい。びっくり。
まずデザインとしてステキだし、めっちゃ洗練されている。
この直弧紋、ちょっと検索してみたんですが、
この文様そのものが、古代史と絡んで、だいぶミステリアスみたいですね。

幾何学模様チックなんだけど、単純な連続パターンとは違って、
直線で構成されてるかと思いきや、ふいに斜めに弧の線が入ってくる。
意外性がすごい。それでいて全体はカッチリまとまっている。
まるで知恵の輪やパズル、迷路のよう。
音楽とかリズムかもしれない。
すごいすごい。これ考えた人、ぜったい頭いいわ。

コーフンして話がちょっと脱線してしまいましたが(笑)

この古鏡というモノ、
何度も言うように元は中国で生まれたものですが、
出土するのはダントツで日本が多いんだとか。

それだけ、日本人の信仰や精神性にしっくりきたんでしょうね。
そういったことを掘り下げようとする試みはすごく面白いと思います。
実際に鏡を作ってみる、といったアプローチも良かったし。
ただ、やはり物的証拠が少なくて行き詰ってる感はありますね。
新しい「何か」が発見されたりしないと・・・・将来に期待しましょう。

とにかく、こういった本でナビゲートされないと、
きっと私は古代の鏡の文様を、ここまでじっくり見ることはなかったと思う。
博物館展示の「図録」よりは(多分)薄く、軽く、一般向けになっていて、
読みやすかったです。


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直弧紋があしらわれたグッズほしい
  

Comments 4

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あけぼう

あけぼう  

Re: タイトルなし

玉さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

ググってみたよ~。ホントだ!もろ古鏡の形をしてる!
普通の盾のほうが作りやすいし安定性もいいのに
どうしてこのデザインを採用したのか。
本当に鏡が好きだよねー。

2018/12/06 (Thu) 09:41 | EDIT | REPLY |   

玉坂めぐる   

昨日「筒井康隆展」という催しに行きました。先生がもらった賞の展示のところでみた泉鏡花賞と谷崎潤一郎賞の副賞の盾が、両方ともこういう古代の鏡の形でした。裏面は見られなかったから鏡になってるかどうかはわからないです。でもわざわざ「盾」って書いてあったから盾なのかなあ。うーん。鏡花賞だから鏡の形? 谷崎は?
とにかく日本人は鏡が好きなんだなーと、このブログに共感しましたよう。(^^)

2018/12/05 (Wed) 16:20 | EDIT | REPLY |   
あけぼう

あけぼう  

Re: タイトルなし

misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

この本を読むと、そうみたいですよ。
願掛け的な事にも使ったりしてたっぽい。
じゃあ、なんで他の国と比べて、
そんなに信仰の対象として鏡がしっくりきたのか?
っていうところが不思議だし面白いですよね~。

2018/12/03 (Mon) 09:14 | EDIT | REPLY |   

misachi68  

へぇ〜!
素敵な紋様ですね。
コースターとかちょっと欲しくなってしまうわ。

神社の御神体も鏡だったりするもんね。
古くから日本人には信仰の対象だったのかな。

2018/12/01 (Sat) 15:41 | EDIT | REPLY |   

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