「暦ちゃん 江戸暦から学ぶいい暮らし」読んだよ~
旧暦の節句や月ごとの季節の行事を、
三人の文化人で語り合ってます。
江戸の人たちの暮らしぶりや、
どういうことを大切にしてきたか、
季節の感覚…などなど、
行事から見えてくることはいっぱい。
読んでいて、なにげなく行っている季節の行事に
「そんな意味(理由)があったのね」という
驚きもちょくちょくありました。
それだけ現代じゃもう、忘れられているんだよね。
三文士のうち、生粋の江戸っ子である荒井氏、右之吉氏が、
まるで江戸時代からタイムスリップして現代の東京に現れた人かのよう(笑)
「たった今、そこで見てきた」みたいにリアルな語り口なのが楽しい。
私自身は西日本の人間なので、
ついつい京都を頂点としたヒエラルキーの中で
「文化」ってものを捉えがちだし、
基本、みんなそうでしょ?くらいの意識でいたんだけど、
お江戸の(←あえて都民じゃなく江戸といいます)人たちは、
あくまでも江戸中心というか、違った感覚で生きてるんですね。
そういう点も、新鮮で面白かったです。
対談形式なので、情報量の割にはサクッと、あっという間に読めてしまう本でした!

