「調香師が語る香料植物の図鑑」読んだよ~
南フランスにあるグラースという町は
香水の都といわれるほど香水産業の盛んな町なんだそうです。
そこで活躍している有名な調香師が、
香料となる植物について語っているという本になります。
まず、図鑑の冒頭は香水の歴史から。
結構長いですが、なかなか興味深い。
図鑑パートに入ると、
1つの香料につき4ページで構成されています。
1・2ページは香料植物のプロフィール。
あと、写真と、その香料の成分・効能や逸話などの雑学。
3・4ページは調香師による解説です。
調香師自身のプロフィールやその香料植物に対する思い入れ、
自分の作品にその香りをどのように取り入れたかなどが書かれています。
その香料が、過去のどんな香水に主に使われていたかも、
香水瓶の写真とともに紹介されてます。
見たことのある(あるいは名前は知ってる)香水が出てくると、
香りのイメージが具体的になって、ほほ~!と思うこと請け合いです。
香水やアロマに興味ある人は、読んでいて楽しい図鑑です。
植物に興味のある人にとっても、良いかもしれません。
個人的に雑学の中で興味深かったのは、
香料を使った料理のレシピです。
全ての香料についてレシピが載ってるわけではないんですけど、
香料によっては紹介されていて、ちょくちょく出てきます。
その辺で売ってる食品にも香料って普通に使われてますし、
スパイスやハーブだって香料の一つでもあるけど、
あまり家庭で使わないような香料のレシピなんかは、
どんな味なのか想像するだけで楽しいです。
たとえば、イランイランの入ったアイスクリームとか。
バニラの香りと相性が良いのは香水等でも分かるけど、
食べるとなると、不思議。
「緑茶とガルバナム風味のサブレ」とか、
「オヒョウの燻製とセダーの新芽のサラダ」とか、
もうなにがなんだか。未知すぎる・・・(笑)

