京都 ★ 白峯神宮~崇徳天皇にまつわる場所めぐり~
京都国立博物館⇒三十三間堂⇒御金神社⇒晴明神社ときて
ちょっと歩きました。てくてくと北上。
電車やバスでびゅーっと行くのとは違って、
徒歩や自転車って、
その町の生活感が感じられるところが、やっぱりいいですよね。
もしこの辺りに住んだらこんな感じかなぁ・・・てな妄想が楽しいです。

で。到着しました。白峯神宮です。
いずれも政治闘争に敗れて非業の死を遂げた天皇です。
かなりの恨みを抱いたまま亡くなられたとされ、
崇徳天皇にいたっては日本最強の怨霊とまで・・・。
この神社は明治に入って、
その名誉を回復して、魂をお慰めするために建てられました。

(左近の桜・右近の橘)
崇徳天皇は保元の乱で敗れ、香川県に流されたのですが、
一時期、香川県によく行っておりまして、その足跡を辿ったりしました。
(その時の記事⇒★☆)
色々と巡っているうちに、崇徳天皇びいきといった心境になりまして。
やっぱり京都の白峯神宮にも行かないと
これは終われないなあと感じてたんですよね。来れて良かった。

この舞台ではさまざまな年中行事が行われているようです。

奥に拝殿がありますよ。参拝です・・・(。-人-。)
ところで、白峯神宮はスポーツの神様としてとても有名です。
なぜって、それは境内社に理由が。

こちら、「地主社」です。
精大明神が祀られています。
白峯神宮は、もともと蹴鞠や和歌を教えることを家業としていた、
公家・飛鳥井家の屋敷の跡に建てられました。
その飛鳥井家の守護神が「まり」の神様=精大明神でして、
現在、球技の上達を願って多くの参拝者が訪れるそうです。
日本サッカー協会をはじめとした各種スポーツの公式球も奉納されてるんだそう。
中にそれらしきボールが沢山奉納されていました。

となりには、こんな碑もありました。
球技上達したい人はこの玉をぐるぐる回すんだよ。

神社の年中行事で蹴鞠の奉納も行うので、境内にスペースが。
ちゃんと蹴鞠の上手い人がやらないと、
すぐあさっての方向に鞠が飛んでってしまいそうですねw
飛んでっちゃうだけならまだしも、社殿に傷をつけたら大変だから、
緊張しそうだなあ・・・。

でた! 瀬をはやみ~!
崇徳天皇の詠んだ有名な和歌です。石碑がありました。
「今は別れ別れになっても、
またいつかきっと一緒になれると思っています」
というような意味です。
この歌は、まだ宮中に居たころに歌われたものだそうですが、
その後の人生を考えると、
激流のような運命に翻弄されて、都から讃岐へ流され、
長い長い年月を経て、
ようやくまたこの京都に戻ってこられたと考えると、
歌の意味ともリンクするようで、しんみりしますなあ。

こちらは「伴緒社(とものおしゃ)」。
ご祭神は
源為義 と 源為朝 の親子です。
2人とも、保元の乱でも崇徳天皇側についてます。
為朝は弓の名手として知られていたらしく、
武道・弓道の神様として祀られているそうです。
さらに一番奥に、

「潜龍社」がありました。

ちょっとファンシーな龍の石像の口から水がでる仕組み。
ご祭神は、潜龍大神(龍神)ということです。
ここの井戸がご神体になるそうです。

こちら、樹齢800年とされるオガタマの木は、
京都で最大なんだそうです。

その名前が招霊(おぎたま=霊を招くの意)が、
なまったものとも言われるところから、
よく神社に植えられている樹木なんだそうです。
巫女さんがよく持ってる鈴も、
この木が実をつけてるところを模してるそう。
へ~~あの鈴に具体的なモデルがあるとは知らなかったなー。
なんだかもう、さすが京都だけあって、
目に入ってくる何気ない全てのものに、色々歴史があるもんで、
だんだん麻痺してきますねw

こちらが白峯神宮のご朱印です。書き置きになります。
授与所には、様々なスポーツ上達、闘魂、必勝、等々のお守りがありました。
ご朱印帳も蹴鞠の柄で素敵でしたよ~。
崇徳天皇にまつわる場所めぐり、ここは外せない神社だったので
来られてよかったです~。


Comments 4
あけぼう
Re:
玉さん、イラッシャーイ(*ˊᗜˋ*)ノ゙
てへへ、ありがとうございます。
香川を巡った時はどこも寂寥感みたいなものを感じたのに、こっちは全然そういうの無かった(笑)なんせ、こちらは飛鳥井家やら蹴鞠やらサッカーやらバスケやら、過去から現代に至る様々なもんが何層にも重なっていて、良い意味でわちゃわちゃしてまして、なんだか崇徳院はその向こうにお隠れになった感じだったんですよねぇ。本来、高貴なお方は遠くにいるものでしょうから、良かったなと思いましたけどね。怨霊は鎮まったんだなあと。このストーリーは収まるべきところに収まったんだなあと感じました。
あけぼう
Re:
misachi68さん、イラッシャーイ(*ˊᗜˋ*)ノ゙
そうなんですよ、あのドラマで、ある意味最も印象に残った登場人物かもしれない。
蹴鞠のスペースはテニスコートより小さいくらいかな。大人数名で円になって…と考えると意外と狭いんですよ。京都の事だから、蹴鞠保存会みたいなのがあるんろうけど、二人くらいプロのサッカー選手とかにお願いしたら、盛り上がりそうだよね〜。選手にとってもリフティング奉納で、ご利益ありそう♪
玉坂めぐる
おお、崇徳院さま。
あけぼうさんの崇徳院さま由来めぐりのシリーズはわくわくドキドキものでした。はるか昔の人でも、なにか「縁」というのがありますね。こちらからの一方的なものかもいれないけど、「外せない場所」ができてしまうというご縁。(^^)あけぼうさんは、いい旅人だと思います。
misachi68
あの崇徳天皇の所縁の神社でしたか〜
いや、本当に大河ドラマ『平清盛』では凄まじい人生を送られてて
怨霊になっちゃうのわかるわ〜ってなってたあの方ですね。
蹴鞠も実際に行事やってるんだね。
本番前に練習してる姿を想像するだけでみやびなイメージ。
リフティングの上手い選手にオファーがあったりしないのかな。
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