「最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常」読んだよ~
東大より入るのが難しいという東京藝大。
その中の学生さんたちの日常をレポした本です。
本の導入にも書かれてますが、
作者の奥様が藝大の現役の学生さんということで、
こういう本を書くきっかけとなったみたいです。
藝大は音楽(音校)と美術(美校)に分かれていて、
同じ大学なのに、とても対照的な雰囲気。
作者自身が芸術方面に関して、まったくの門外漢ということもあって
彼らの特別な才能や努力に、驚嘆するところも共感できます。
(読んでいる自分も同じく ド素人なので・・・)
作者の目を通して、学内を見ていくことで
ちょっとした芸術入門みたいな面もあります。
とにかく、個性の塊みたいな学生さん達ばかりなので
彼らにとっては単なる日常でも、
一般の我々にとってはなかなかのエンターテインメントです(笑)
そして後半、
卒業後の進路として、実際問題、食べて行けるのか?
なーんてところにも切り込んでいきます。
気になりますよね? そこのとこ。
読み進めていくと、
将来の不安はありつつも、
一心に「美」と向き合う学生さんの姿を通して
「人にとって、芸術とは、いったい何なのか?」
というところに繋がっていくような気配さえ出てきます。
(といっても、ポップな本ですけどね・・・)
恐らくこの先も縁がないであろう世界を
垣間見られて面白かったです。

