「骨髄ドナーに選ばれちゃいました」読んだよー
ネットの巨大掲示板の書籍化です。
2005年に出た本なので、ひと昔前の「2ちゃんねる」です。
今となっては死語みたいなネットスラングもちらほら出てきて、懐かしい~。
あの頃はまだ若かった…(笑)
骨髄ドナーってなんだか昔から気になってるんです。病院嫌いなのに。
なので、どんなもんかちょっと知りたくて。
でも重たいのはイヤだったし、医療用語があまりに多いと脱落しそうだったので、この本はちょうど良かった。
2ちゃんならではの、ぶっちゃけたところもあって。
まず、スレ主の鉄さんからして、献血の延長上くらいの、カジュアルな感覚でドナー登録されてましたし。
実際に、ドナーに決まってから一体どういう流れで物事が進んでいくのかとか、家族の反応、検査の為に何度か会社を休むことになることや(=社会生活への影響)、コーディネーターさんとのやりとりなどなど、すごく具体的。
鉄さんの手続きが進んでいく話に合わせて、ドナー経験者が「自分の時はこうだった」と書き込んだり、逆に医療関係者側からの書き込みもあったりして、読み進めるうちに、ドナーに登録して選ばれると、一体どういったことが自分の身に起きるのか、ということがなんとなくフワッとながら、見えてくる感じです。勿論、それが全てとは言えないですが、自分とそう変わらないような市井の人がやってるっていう点がやっぱり大きいです。
全体として ドナー=偉い! みたいな話にならないところも好印象でした。
掲示板の書籍化だけに、読みにくいっちゃあ読みにくいかも。
慣れない人にはちょっと読みづらいかもしれません。
結論から言うと、自分もドナーになろう!とまでは至らなかったんですが、しかし勉強になりました。
今はまだまだ・・・周辺をウロウロ・・・どんなもんか恐る恐るうかがってるぅ~・・・な感じです。


最近、「ドナー」の語源が、サンスクリット語の「ダーナ(ダーナパティ)」からきていること、また、「旦那」の語源も同じ「ダーナ」からきていると知りました。「ダーナ」とはお布施をする人、自分の大事なものを与える人、というような意味らしいです。えーと、世の「旦那さん」たちは、そういうわけですので、頑張って働いてくらはい。