「空海と唐と三人の天皇」



桓武天皇の子である平城天皇。即位後、わずか3年1カ月で譲位し、しかも平城京に幽閉されるという謎の半生を送る。 その平城が最も信頼した相手こそ空海だった。同い年の二人は生涯を通じて緊密な関係を保ち、空海は平城に灌頂(密教の得度の儀式)している。 大和朝廷にとって異端者だった平城に、なぜ空海は終生、誠意を尽くしたのか。また平城に続く嵯峨、淳和天皇もまた空海に絶大な信頼を寄せた理由とは。 「小林古代史」の集大成。




ううむ、これは問題作でしたわ。

元々、空海について書かれている本を探していて図書館で借りたんですが。うーん。


桓武天皇の不審な死、犯人は息子で、その後を継いだ平城天皇だったー。
なぜ、彼は父を殺したのか?
しかしその後、短期間のうちに、
平城天皇は嵯峨天皇へと譲位する事になるのだが、
いったい何がそうさせたのか?

とまあ、なかなかのツカミだったので、ついつい読んでしまいました。
まるで、サスペンスの推理を聞いてるような本でしたね。
でも、内容はちょっと「そういう意見もあるかな」というレベルを超えて、
古代史の事を詳しくは知らない自分からしても、
ちょっと受け入れ難い主張なんですよね。

だって、
桓武天皇と新羅の宣徳王が同一人物だったり、
平城天皇も、皇子時代から新羅の将軍として活躍していて、
日本で地位を失った後、新羅に移って憲徳王になるんだよ。
平城天皇の出自も、
母方は、東北の阿弖流為などと同じ
吐蕃(チベット)系の蝦夷ってことになってる。

これ以上はネタバレになるんで、書きませんが、
要はそれくらい、日本列島はアジアの色んな人種がウゴウゴしていて、
天皇も血筋も含めて唐を中心とした
東アジアのグローバルな舞台で活躍をしていたんだよ~
といった事が言いたいんだと思うんだけども。

しかしこうも、国のトップが
日本海を自由自在に行ったり来たり出来るもんですかね?…っていうね。
さすがにリスクだって今の比じゃないだろうし、
そんな出張みたいにちょくちょく行って戻って・・・ってもう、そこからして抵抗がある。
それに新羅には新羅の権力闘争があるわけで、
よそからやってきていくら活躍したからって、
そんな簡単に王になれるもの?
いくらなんでも新羅ナメすぎじゃね?根拠もよく分からないし。
なので、この本の主張には賛同しかねるんだよね。

でも、単純に古代史を元ネタにしたサスペンス風味のフィクションだと思えば、
かなり面白いストーリーです。
韓国ドラマの時代劇みたいな感じで、脳内で映像化してしまった。
あるいは漫画になったら良いかもって思います。

ていうか何が残念って、空海さんに割かれたページ数が、タイトルの割に少ないという事。
ほとんど平城天皇が中心だと思うこれ。

この作者はこの本の前に「桓武天皇の謎」という本を出されていて、
それを読んでからでないと補完できない部分が多いのかも知れません。
ところどころに「ほう」と思う所もないわけではないけど、やっぱシンドイ本だったわ(笑)


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グローバル、ってことなら、右の天平グレートジャーニーがやっぱり良かったかなー
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ジャンル : 本・雑誌

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Re: タイトルなし

りんご村のシルルさん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

いやはや、分かってくれますか「しんどい」www
よし吞もう、今度呑もうww

関○二氏の本と双璧な感じでしょうか、
彼の本も一度ちょろっと読んだことがあります。
うーん、どっちもどっちだけど、
個人的に拒否感で言うならこっちの作者の方が上だな~。

あ、でも
大海人と中大兄は兄弟ではない説、って聞くとちょっと気になる。
でも読まないぞ、もうwww

Re: タイトルなし

misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

うん、平泉寺白山神社に行った時に
開祖の泰澄さんが奈良時代のお坊さんだったでしょ?
やっぱあの頃のお坊さんは面白いなぁ~謎だなぁ~と思いましてw
ちょっと調べたんだけど
謎すぎてこちらの図書館では、
これという本が無かったんだよね(;´∀`)
そこでやっぱり空海さんに流れて行っちゃったんだけど
空海さんも謎すぎて…

まさにこの本はなんだか物語のプロットみたいな感じだったよ。
ここから着想を得た漫画なら読みたいw
でも、1つの仮説として
真面目に受取れるかどうかというと首をひねるしかないというw

こんばんは。
この方は、関〇二氏と並んで。
まあ、とりあえず、信じてはいけない古代本の著者に数えられると思います。
しかしながら、面白くない。
・・・というわけではないのです。
「とんでも」かもしれませんが。読んでみて、古代史関係の中には、こういう考えの方いるのね、という認識のうちにとどめて。
自分の中の古代史を追っていくのがいいかなあ思います。(まあ今回は空海ですが)
私も、この方の一説(大海人と中大兄は兄弟ではない説)に惹かれ読みました。
一部分は「なるほど」と思い。しかしながら、ほとんどが「いや、まて」と思う内容でした。
あけぼう様の「しんどい本」ってうの凄くわかりますwww。
おつかれさまです。
いつか、あけぼうさんとお酒飲みたいwww。

おおっ、またまた古代ですね。
肝心の空海さんがあんまり出てないのは悔しいね。

ま、小説ならこそできる展開が面白かったりすることあるんだけど、
義経=チンギス•ハーン説みたいw
ちょっと夢があるw
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Author:あけぼう
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