「陰陽五行と日本の民俗」読んだよ~
陰陽五行っていうのは、陰と陽からはじまり
「木火土金水」の5つの要素で世界が成り立っているという考え方なんですね。
万物はこの5つの要素のどれかに属しています。
これが後世、風水とか四柱推命の占いとかに発展していくわけですが・・・
この考え方は日本では奈良時代に本格的に導入されます。
そして同じ頃に書かれた古事記や日本書紀にも影響を与えています。
我々の風習・民俗にもたくさん反映されてる。
もう、無関係なものはないんじゃないかというほど・・・。
それを作者が一つ一つ、代表的な事例をあげて、解説しています。
陰陽五行の法則に慣れてしまうと、先の展開が読めてくるほどに、なんていうかシステマチックなんですよね。それだけよくできた体系なんですよね、陰陽五行。
でも深くて難しいから、陰陽師に代表されるような専門職が居たのも頷けます。
もしも、ある程度、この素養を身につけられることが出来れば、日本の四季はもっと面白く感じられそうです。
そういう人が、昔は一定数居たんでしょうけどねぇ・・・。
現代の我々はそれをすっかり忘れてしまってるんだなぁ・・・と思うと、ちょっともったいない。
やはり明治維新からの西洋化が痛かったのかな。こういった文化が失われていく過程みたいなものにも興味が出ました。
本書でとりあげられていた事例、それぞれ面白かったんですが、
個人的には地震とナマズの関係について書かれたところが、一番面白かったな~。

