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天平グレート・ジャーニー─遣唐使・平群広成の数奇な冒険天平グレート・ジャーニー─遣唐使・平群広成の数奇な冒険
(2012/09/21)
上野 誠

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天平五年(733)の遣唐使の物語です。
主人公はその一人、平群広成。
送り出したのは聖武天皇。
そして、目指す唐の国を治める皇帝は、あの、玄宗皇帝です。
当時の貧弱な日本の操船技術で、東シナ海を渡るという危険さは、さすがに想像つきますよね・・・。
彼らは嵐に遭いつつも、なんとか唐へたどり着きます。

そこから皇帝に謁見するまでの緊張の旅路。
国力は小さい、国際情勢にも疎い、そんな当時のわが国の遣唐使たちが、侮られまいと精一杯にふるまう様子はいじらしいです。

なんとかして謁見を無事終え、帰路についた遣唐使たちは、4つの船に分かれて出港するのですが、そこで嵐に遭い、平群広成の指揮する第3船は、流されに流されて、林邑国、今のベトナムにたどり着きます。
言葉の通じない地元民とのコンタクト、風土病による仲間の死、海賊の襲来など次々と悲劇に見舞われ、最終的には生存者が平群を含め4名のみになってしまいます。
彼らは当時の東アジアの国々の力関係に翻弄されたり、逆に利用したりしながら、林邑国→唐→渤海まで移動し、そしてようやく日本へ帰国するのです。

ふーっ。もう本当に数奇な冒険としか言いようがないですよ。色々な人の立場や思惑が、奇跡のようにつながらないと、帰国できなかった。世界の事を何も知らない小さな日本人が、必死になってその運命を手繰り寄せた。そこにちょっと感動してしまいました。

で、彼らの帰国をアシストしたのが、
天の原 ふりさけ見れば春日なる 御蓋の山にいでし月かも
の和歌で有名な阿倍仲麻呂さんです。
遣唐使として唐に渡り、科挙に合格して玄宗皇帝の覚えもめでたい重臣閣僚となった彼ですが、結局日本には帰れずじまいで、かの地でお亡くなりになったんですよね。そんな悲劇的な人というイメージが、ちょっと変わるような描かれ方をされていて、がぜん興味がわいてきました。



小説ではなく評伝になりますが、同じ作者が阿倍仲麻呂さんの本も書かれているので、近いうちにチェックしたいと思います♪
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【2014/09/04 17:05】 | 読書感想
トラックバック(1) |


あけぼう
misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

是非~♪
学者さんが研究をもとに書いた本みたいなので、
古い時代なだけに、不明な部分は創作なんでしょうけど
全体的にはドキュメンタリーみたいなところも。
今の中国のイメージがあるだけに
遣唐使たちが詐欺に遭いやしないかと
常にハラハラしながら読んでましたよ~w


misachi68
面白そう〜(*´∀`*)♪
未知の世界へ踏み出す姿は
今も昔も人の胸を打つんですよね〜〜
いいな〜
チェックしときます♪

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コメント
この記事へのコメント
misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

是非~♪
学者さんが研究をもとに書いた本みたいなので、
古い時代なだけに、不明な部分は創作なんでしょうけど
全体的にはドキュメンタリーみたいなところも。
今の中国のイメージがあるだけに
遣唐使たちが詐欺に遭いやしないかと
常にハラハラしながら読んでましたよ~w
2014/09/05(Fri) 09:26 | URL  | あけぼう #-[ 編集]
面白そう〜(*´∀`*)♪
未知の世界へ踏み出す姿は
今も昔も人の胸を打つんですよね〜〜
いいな〜
チェックしときます♪
2014/09/04(Thu) 19:03 | URL  | misachi68 #-[ 編集]
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