柳井 茶臼山古墳
初の柳井(やない)です。
なにしに来たかと言うと、なんか良い感じの古墳があると聞いて。

例によって、カーナビがとんでもない道を教えてくれましたが、
なんとか辿り着きました~。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
さて、ここは「柳井茶臼山古墳」というところです。

明治、地元の2人の少年が、不思議な穴を見つけ、大人たちに連絡したことで発見されたのがこの古墳だそうです。
昔、山賊などがよく山に洞穴を掘って、盗んだものや奪ったものを隠したりすることがよくあったらしく。
当初は、そういう類のものじゃないかと怪しんだりしたらしいんですが・・・。
警察やら消防団が集まって、穴を掘り返してみたところ・・・。
中から、見たこともないような大鏡やら、土器やらが出土してみんなビックリ☆
しかし、地元では出土品がいったい何なのかよく分からない。
で、相談の上、東京の帝国博物館に送ったそうです。
その対価として得た120円で石碑を立てたそうです。

この前にいる2人が、その少年たち。
このキッチリした座り方、明治っかんじですね~☆
彼ら、大人になって社会的にも成功されたそうです。さすが。

特に大鏡は日本最大級のレベル。直径44.8センチだそうです。
受け取った「東京」側もビックリしたのではないかなと思います。

わりと、さりげなく置かれ過ぎて、教えてもらうまで分からなかったんですが、
石室のフタにあたる石だそうです

そして、おまちかね、古墳です。

どどーん。
雲行きも相まって、なんだか、ただならぬ雰囲気を醸し出してますw

ていうか、雷が鳴ってますw

この土器の赤い色はベンガラで色付けされていたんだそうです。
白い葺石にまっかっかーの土器がびっしり!
コントラストくっきりです。

この古墳、上にも登れます。
なんでも、昔は「古墳=墓」ということもあって、ヘタなことをすると「たたり」が怖い、みたいな風潮だったらしいんですが、最近のパワースポットブームで、古墳も人気が出てきたそうで。

古墳のパワーにあやかりたいう事で、ツアーでやって来て、ここでお弁当を食べるツワモノもいるとかw
絶対、お尻痛いでしょ、これ。

この古墳では2人が平行に埋葬されるようになってたようです。
王と王妃とか?
残念ながら、骨などは発見されなかったらしいので、わかりませんけどね。

その上には、あの世で暮らす王の住まいがこんなふうに土器で置かれてます。

ここからは瀬戸内海が良く見渡せます。
左側には周防大島なども見えてました。
古代では、すぐ下のあたりまで海って感じだったらしいです。
つまり、その海を航行する船から、この古墳は非常によく見える位置にあったと。
白い石と赤い土器で彩られた古墳は、めちゃくちゃ目立ちます。
王の権力をアピールするにはとっても有効だったみたい。
ちなみに
この近辺(島も含めて)、古墳が非常にたくさん点在しているそうです。
古墳公園内の見晴らしのいい場所に、古墳の位置関係が分かる地図と紹介パネルがありました。
実際の景色を眺めながら、「あのへんか~」って言いつつ見ることができます。
なかでもときめくのが、こちら


進駐軍がやってきて、一度は全部持って行ったらしいのですが、あとで頭蓋骨は返還されたそうです。
その骨を調べた結果、若い女性だということが分かったということでした。
墓の主が女性だとハッキリと判明した、珍しいケースらしいですよ。
すごいねぇ。このあたり、古代はかなり栄えてたみたいで。
今とは海岸線も、栄えてる地域も、ちょっと違うから面白いよね。 古代バージョンの地図が欲しい。
あと、こちらの古墳では、見学無料の資料館もあって、出土品の一部を見ることができます。
管理をされている方が非常に熱心にいろいろ教えてくれました。
このあたりは熊毛という土地名で、ここに埋葬されてる豪族も「熊毛王」と名付けられています(仮に)。
上記の女王もその一族だったかもしれないですよね。
熊毛と言う土地名もなにやら意味ありげというか、気になる名前ですよね・・・。
柳井茶臼山古墳、想像以上に整備されて見学しやすい古墳でした!
これで今回のお出かけはおしまいですが、
この後、どんどん雷と雨がひどくなっていって、ビックリでした。
今年の夏、天気がいいのが取り柄の瀬戸内なのに、どうもスカッと晴れない事がおおかったですわ。
思えばこの頃からそうだったんだなー・・・。

