「とっぴんぱらりの風太郎」読んだよ~ 

とっぴんぱらりの風太郎とっぴんぱらりの風太郎
(2013/12/20)
万城目 学

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あまりに分厚い本で、これ上下巻でも良かったんじゃ・・・と最初は思ってしまったけど、上下巻でわけるとちょうど物語の中では比較的穏やかな期間にあたるので、続きへ引っ張る力が弱いかも。やっぱこの本は一気に読んでしまったほうが絶対良い!

万城目さんの今までの本も読んできたけど、今回は雰囲気が全然違います。
陰惨な忍びの世界、阿鼻叫喚な地獄の戦模様を思う存分書きましたってかんじです。

今までにない雰囲気に、わりと3割くらい読み進めたあたりまで「主人公にだけ人外の声が聞こえる」っていう仕掛けが「鹿男あおによし」と同じ、万城目さんお馴染みの手法なのだと気付きませんでした。それぐらい、雰囲気が違う。
たくさん伏線が張られてるのはうすうす分かるけど、それがいったい、いつどういう形で表面に出てくるのか気になる展開で、分厚い本だけど苦になりませんでした。出てくるキャラクターもみんな魅力的。

風太郎がひょうたんを育てるくだりでは、風太郎の生来の人となりというか、素直で人の良い青年っぷりが出ていてほっこりします。もしもスピンオフ的に芥下ちゃん目線からの風太郎を描いたら、母性本能をくすぐる感じの、でも影のある、だいぶいい男になるのではと思ったりします。

クライマックスはそれこそ、読んでる最中に家族から話しかけられただけでイラッとするくらい、もう夢中で読み進めました。親も無く、愛情ひとつ受けられずに忍びとして育てられたにもかかわらず、忍びとして生きることもかなわず、それまでパッとしなかった風太郎が、すべてをかけて一つの事を成し遂げる話です。

タイトルの「とっぴんぱらりの風太郎」。
一見、民話の絵本みたいなかわいいタイトルですが、読んだ後では、風の前の塵のように命の軽すぎる時代を思って、切ないような虚しいような気持ちになります。でも読んで後悔はないな☆

「プリンセストヨトミ」の時も思ったけど、万城目さんは独特の個性を残しつつ、じりじりと王道路線に近づこうとしているように思えます。今回本作で、そのことがより鮮明になったような気がする。それゆえに、次回作でどういう作品を出してくるのか。ちょっと気楽でポップな本を出してくるのか、はたまたこの方向性を追及して、もっとシュッとしたものにバージョンアップしていくのか・・・それともまた違ったテイストで我々の予想を裏切ってこようとするのか。楽しみです♪


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この記事へのコメント

misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

うんうん、あけぼうも好き~(*^_^*)
でも図書館で受け取った時、驚いたよ~。
あれは尋常じゃないよーw
厚さだけなら、ちょっとした和英辞典くらいあるよねw
文庫の時は、確かに上下巻かな。
文庫の時は挿絵を増やしてほしいなぁ~。

今までと全然違う雰囲気だけど、
私は好きだなぁ〜(*^^*)
ひさご様と楽しいひと時を過ごした後のせつなさとか、
ひょうたんの仙人とのやりとりとか、
思い出す場面はいっぱいありますよ(*^_^*)

やっぱり分厚くて重たかったよね。
文庫になる時は上下巻になると予想。
そして、きっと買う!

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本『とっぴんぱらりの風太郎』著・万城目学 読んだよ(゚∇^d) グッ!!

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