「聖なる怠け者の冒険」読んだよ~

聖なる怠け者の冒険聖なる怠け者の冒険
(2013/05/21)
森見 登美彦

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「何もしない、動かない」ことをモットーとする社会人2年目の小和田君。
ある朝目覚めると小学校の校庭に縛られていて、隣には狸の仮面をかぶった「ぽんぽこ仮面」なる怪人がいる。
しかも、そのぽんぽこ仮面から「跡を継げ」と言われるのだが……
ここから小和田君の果てしなく長く、奇想天外な一日がはじまる。



これを正月休みの間に読んでしまったがために、自分の中の忘れかけてた怠け者の虫がウゴウゴしはじめて、そりゃもう新年の仕事始めを迎えるのがでしたw

京都・宵山の土曜日。
その1日を登場人物達がいかに過ごしたのか、というお話なんですけど。
主人公の小和田君は何もしてないようなもんなんですが、周囲が色々とドタバタして、どんどん話が進んでいきます。
どこまでも自分の怠け道を突き進む主人公の小和田君のブレなさが素晴らしい。
怠け者の鏡みたいな・・・怠け者の夢をかなえた人というか。
何をするでもなくゴロゴロと怠けながらも、なんとなく色々な事が都合良くうまく運ばないかなぁ~、なんて妄想しつつ学生時代を過ごした人ならば、きっとこの気持ち分かるはず・・・。 

とはいえ、全体的な印象としてはちょっとパンチに欠けていたかな~。
このお話では、土曜倶楽部が出てきましたが、日曜倶楽部や月曜倶楽部の関係性が、「おお~☆そんなシステムになってたんだ!」と面白かったりだとか、過去の「宵山万華鏡」や「有頂天家族」とちょっぴりリンクしていて、今までの森見作品を読んでいないと、興奮できない部分って言うのはどうしてもあるね。(知らなくても物語的には大丈夫だけど)

このお話は大幅に改稿されたようだけど、もともとは新聞連載だったそうで、きっと初めての読者も多いということで、求められている【森見らしさ】のポイントをキッチリ押さえようとしたんだとは思うんだけど、ちょっと安全な道を行きすぎてるんじゃない?って思った。前の作品から読んでる人間からすると、若干マンネリ感がある気がします。
あと、もう一点言うならば、ラストかなあ。それなりの大円団を迎えてのエピローグ的な部分です。恋の予感を感じさせる、ほんわかとしていて爽やかな終わり方なんですけど。割とこういう雰囲気のラスト、森見作品は多い気がする。でも、これって主人公が学生なら許せても、社会人の男だと思うとちょっとさすがにねぇ・・・って思ってしまって。
でも、森見作品の上品で生々しさを感じさせないところは好きなので、これは難しいところなんだよねぇ。読者ってワガママだねぇ(笑)

まとめると、この本は普通に面白いんだけど、普通なのが残念だった、って感じかな?

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広報ミヨッさん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

misaさんのペースは凄いもんねー。
あけぼうも尊敬するわ~☆
確かにミヨッさんは、
休日にやるべきこと色々あるよね。
冷蔵庫を買いに行くとか・・・( *´艸`)
でも小和田君になる気持ちは非常によく分かります。

misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

挿絵は良かったですよ~。
挿絵集も気になりました。
これがもし漫画っぽいイラストだったら、
もうホントに「ラノベと何が違うの?」って
感じだったんじゃないかな。
かなり助けられてると思います、うん。
今回の本は「切なさ」「ほろ苦さ」とかの
隠し味が足りないような気がしました?
無いわけじゃないんだけど・・・
うまくいってない気がするよー。
またmisaさんの感想も知りたいー。

あの〜

misaさんの
順番7番目というのがすごいw
本とか映画もエネルギーがいるので
本当に尊敬します。
僕は休日は完全に小和田君です。
やるべきことはいろいろあるのに、
昼まで寝て酒のんで終わりです(泣

うわぁ、いいなぁ!
これ、まだ順番が長くて、7番目なんだよね〜
もうすぐかなぁ。あと1〜2ヶ月かかる感じかな。

この作品のもう1つのお楽しみが、
フジモトマサル氏の挿絵なんですけど、
挿絵集も別に本になってるんですよね。

そうかぁ。普通っぽいか。
「らしさ」と「マンネリ」って似ていて、
その判断も受け手にゆだねられてるから、
微妙で難しいところだよね。
でも、楽しみにして順番待ってます♪

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あけぼう

Author:あけぼう
性 別:女(毒)
血液型:A型
住 居:広島県
特 徴:ご朱印女子...
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