ドイツの気配・・・(徳島)
ここは、ドイツ村公園。

第一次世界大戦の時、ドイツの租借地であった青島で、日本軍の捕虜になったドイツ人たちが収容された、坂東俘虜収容所のあった場所だそうです。
もしかしたらピンと来た人もいるかも。
この映画の舞台となったところです。

今はこれといって建物は残っていないみたいですが、ところどころに、こういう「兵舎(=バラッケ)跡」が。

この給水塔は当時の遺構みたいです。
こういうレンガでできた建物が、並んでいたんでしょうね~。

我々の他には犬の散歩をさせているご近所の人くらいしかいませんでした。
閑散とした雰囲気で、丘の上にあるドイツ兵の墓までは見に行く気にはなれませんでした・・・。

めっちゃ寒すぎて、すぐ退散ww
でも大丈夫。近くに、もっとゆっくり見学できるところがあるのです。

それが、このドイツ館です。
坂東俘虜収容所のドイツ人の生活ぶりや地元民との交流などなどを、見ていくことが出来ます。
ドイツ人捕虜たちを人道的に扱ったという、ここの所長であった松江陸軍中佐という人が会津出身である、というところが、非常に味わい深かったです。
予算が足りないっていうのもあって、自分たちで山開いて農作物育てたりしてたみたいです。パン作ったり。陶芸やる人もいるし。1000人くらいが収容されてたみたいなんですが、色んな特技や技術持った人がいるもんだなぁと感心。
収容所内での新聞発行とか、もちろん演劇や音楽もそうだし。
たとえば今、日本の男1000人集めた時、これほどバラエティーに富んだ人材がいるかなと思うと、ちょっと心もとないね。
昔の人ってホント「生活力」があるよねぇ。
考えてみたらわたし達の祖父達も、実は結構なんでも出来るんだよね。
男子厨房に入らずみたいなところはあるけど、実は案外、料理も出来るしさ。
家も自分で建てちゃうしさ。
気功(整体?)みたいなのでエイヤッと病気を治したりさ。
まあそれは女子も同じで、出産した次の日に畑に出たりして逞しさ満点。
うちの曾祖母も、昔、小屋に籠って一晩中、畑の番をしたりしてたらしいし。動物とか追っ払うために。
今、わたしに同じことができるかっていうと、虫相手でさえ満足に戦えないのに、狸や猪みたいな獣とはとても戦えない・・・(;^ω^A

≪顔を隠してしまうと何の意味もない写真w≫
面白いテーマの歴史館だと思いましたよ♪
そしてやっぱり、日本で最初の「第九」が演奏された場所だっていうことで、ひととおり展示を見終わった頃には、あらためてきちんと「第九」が聴きたい~ッていう気持ちにさせられました。
この時は12月だったせいか、クリスマスバザーのようなイベントもやっていました。
ドイツワインとか、ドイツの色々なものを売っていましたよ。

ここで、わたし達は、小腹を満たしました~。
ドイツ館のすぐ横には道の駅もあって、どんなものが売っているのかちょっと気なりました。
しかし!
それよりも、すぐ近くに大きな鳥居が見えていて、非常に気になるのでそちらへ行ってみます!つづく!

