おでかけブログ。その他、日々のおバカな出来事・読書感想などを、つらつらと。
朱鳥の陵朱鳥の陵
(2012/03/26)
坂東 眞砂子

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飛鳥時代。人々の夢を解くことを生業とする白妙は、見知らぬ少女讃良の心を覗き込む。それは最高権力者である持統天皇の過去だった。やがて白妙は、恐るべき女帝の秘密へと近づいていく。古代日本最強の女帝、持統天皇の呪術的世界に迫る、歴史長編小説。




きっと坂東さんの本だから怖いんだろうな~と、ドキドキしながら手に取ったわけだけど、そんなことは全然なくて、面白かった~♪

主人公の白妙は、夢解きの能力を買われ、都へ呼び出されます。
彼女を呼び寄せた特権階級の人々の夢解きをするうちに、やがて持統天皇の周辺で不審死が続くという謎についての、恐ろしすぎる真相に迫っていきます。
最初は「謎」が何なのかさえも分からなくて、すべてが手探りといったところからのスタートなんだけどね。

ある意味この本のもう一人の主人公と言ってもいいのが持統天皇(=少女・讚良)なんですが、彼女の過去って、幼少期は不幸なんですよね。お姫様っぽいフワフワしたところなんて全然ない。
それに成長して結婚した後も、夫の恋人(額田王)に嫉妬の炎を燃やしていたりとか。
恋愛に大らかな時代で、男性だけじゃなく女性のほうだってそれを謳歌していたりするのに、彼女はそういうノリじゃないんだよね。私っておカタい女なのかしら、だから愛されないのかしら、と傷ついたり劣等感を感じたりもしてる。なんだか讚良は飛鳥時代じゃ生きにくそうだなあと。現代人あけぼうとしては、共感できる部分も少なくなく・・・前半はね。

でも物語半ば、夫が天皇となり(天武天皇)そして亡くなるあたりから、共感どころの話ではなくなってくるんだよね。
ここからは読んだ人それぞれ受け止め方が違ってくると思うんだけど。
あけぼうは、物語の流れを追いながら、愛が深いゆえにそれが裏切られた時の怒りや悲しみによって、彼女は暗黒面に堕ちてしまうのだあ~と予想していたんだけど、白妙の夢解きが進むにつれ、彼女の本質がどんどん露わになって、なんか・・・あれ?・・・ちょっと違うかも・・・ってなっていく。
終盤に差し掛かる頃には、う~ん、これはもはや夫や息子への愛とかじゃなくて、この人はとてつもない自己愛の持ち主なのかも・・・っていうことが、次第に分かってきて、彼女の存在は読み手側から遠くなってく。でもすごく魅力的にもなっていって、その自己愛を抱えたまま、いったいどこまで行ってしまうのか目が離せなくなります。周囲を飲み込み食い尽くす。ブラックホールに魅せられるような気持ちというのかなあ。

そして最後は・・・です。

「女の業」と言っちゃえばそれまでだけど、その背景には男と女の間にある越えられない壁みたいなものがあって・・・これにはちょっとため息( ´Д`)=3
ラストで白妙が兄から言われた言葉もそうですよね。
色々と考えさせられました。ごもっともなんだけど、非常に重いというか・・・すごい拒絶というか・・・。



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あと、個人的には、物語にチラッとだけ出てくる氷高皇女なんですけども。プチ・持統みたいなキャラとして登場してきます。彼女が独身をこじらせてる点について、非常にわが身を顧みてしまいました(;¬_¬)自己愛かあ。あけぼうも自分大好きだからなあ~。

      
 
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【2013/12/09 20:44】 | 読書感想
【タグ】 読書    坂東眞砂子  感想  
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あけぼう
misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

うんうん、おもしろかったよー♪
地元の読書会に入ってる友達にも勧めちゃいました。

わわ。TB!本来ならあけぼうの方からするところなのに
普段やり慣れてないもんでウッカリしてました(;´∀`)スマヌ...

あけぼうとしては、本の感想はミサさんのが理想的だよ~。
毎回パピッと簡潔にネタバレなく書かれてるし。
あけぼうはモヤモヤして言いたいことが
なかなか、まとまらないんだよねぇ…w┐(´∀`)┌ヤレヤレ


No title
misachi68
お〜、読まれましたか(*´∀`*)
なかなか良かったでしょ?
持統天皇の夢の中にもぐりこんで長い時は
見つかっちゃいそうでドキドキしましたよ。
スリリングだったわ〜

あけぼうさんの感想の書き方が上手で、さすがだなぁと
文章から知性を感じました(*´∀`*)ステキ♪
TBも送っちゃいますね。


あけぼう
玉さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

あけぼうも最近本も全然読めてなくて。
色々図書館で本を予約するも、ちょうどバッドタイミングで届くと、泣く泣くスルーしたりすることもあるんだよねぇ・・・。
この本はミサさんのブログで紹介されていて、あけぼうも奈良が好きなので早速予約→ちょうど良いタイミングで読むことが出来たのでした♪おもしろかったよっ☆

No title
玉坂めぐる 
あかみどりのみささぎ とルビ。
なかなか読めないべ。しかし飛鳥浪漫、いいな、、奈良にはわりと行く機会があって、足の下には浪漫だらけって気持ちでサイクリングするのが大好きなので、あー読みたくなりました。(最近、全然本よめないなあ)



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この記事へのコメント
misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

うんうん、おもしろかったよー♪
地元の読書会に入ってる友達にも勧めちゃいました。

わわ。TB!本来ならあけぼうの方からするところなのに
普段やり慣れてないもんでウッカリしてました(;´∀`)スマヌ...

あけぼうとしては、本の感想はミサさんのが理想的だよ~。
毎回パピッと簡潔にネタバレなく書かれてるし。
あけぼうはモヤモヤして言いたいことが
なかなか、まとまらないんだよねぇ…w┐(´∀`)┌ヤレヤレ
2013/12/11(Wed) 09:13 | URL  | あけぼう #-[ 編集]
No title
お〜、読まれましたか(*´∀`*)
なかなか良かったでしょ?
持統天皇の夢の中にもぐりこんで長い時は
見つかっちゃいそうでドキドキしましたよ。
スリリングだったわ〜

あけぼうさんの感想の書き方が上手で、さすがだなぁと
文章から知性を感じました(*´∀`*)ステキ♪
TBも送っちゃいますね。
2013/12/10(Tue) 18:51 | URL  | misachi68 #-[ 編集]
玉さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

あけぼうも最近本も全然読めてなくて。
色々図書館で本を予約するも、ちょうどバッドタイミングで届くと、泣く泣くスルーしたりすることもあるんだよねぇ・・・。
この本はミサさんのブログで紹介されていて、あけぼうも奈良が好きなので早速予約→ちょうど良いタイミングで読むことが出来たのでした♪おもしろかったよっ☆
2013/12/10(Tue) 16:16 | URL  | あけぼう #-[ 編集]
No title
あかみどりのみささぎ とルビ。
なかなか読めないべ。しかし飛鳥浪漫、いいな、、奈良にはわりと行く機会があって、足の下には浪漫だらけって気持ちでサイクリングするのが大好きなので、あー読みたくなりました。(最近、全然本よめないなあ)

2013/12/09(Mon) 21:58 | URL  | 玉坂めぐる  #WCSj23LI[ 編集]
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朱鳥の陵(2012/03/26)坂東 眞砂子商品詳細を見る 最初のページを開いた時に、誰もがあっとうろたえるのではないかと思う。 あまりのふりがなの多さに、「え?文語体?これは古文?」と 錯覚を起こしてしまうのだ。 でも、よくみると、これは飛鳥時代のこの物語に、 その頃使われていたと思われる単語の読み方をふりがなをふって 使っているだけで、 文章そのものは現代文なのだ。 ...
2013/12/10(Tue) 18:52:51 |  よくばりアンテナ