「変調 日本の古典講義 身体で読む伝統・教養・知性」読んだよ~



内容(「BOOK」データベースより)
思想家・内田樹と能楽師・安田登。異才の二人が語り尽くす。日本文化の奥の底のさらに奥へ!能、論語、古事記…あまりに濃厚な対談講義。




思想家で武術家の内田先生と、能楽師の安田先生による対談形式の本です。
古典を「身体感覚」で読むことについて、語られてます。

川の漂着物に所有権を持つ部族が「渡辺族」?
源平合戦で有名な弓の名手・那須与一は出雲系?
孔子の云う、君子の学、六芸とは異界とのコミュニケーション技術?
漂白の民と能の関係・・・などなど気になるトピックがいっぱい。

高校生の時、学校の授業で、時々何かのきっかけで
先生の話が脱線しまうことってありませんでした?
当時から、むしろ「ずっとこういうのが続けばいいのに~」
って思ってましたが、
この本はまるでそういった「脱線トーク」の濃縮版のようなかんじ。

内田先生は、武道を通じて
安田先生は、能を演じること
お二人とも自ら身体を動かしてきた実体験から
【身体感覚で理解する】という、
理屈や理論とは違った次元の、古来からの学びかたの重要性について
熱く語っておられます。

身体を実際に使ってみて初めてわかる事って多いのは、
書道なんかもそうですよね。
筆を使ってみて、初めて
「とめ・はね・はらい」が筆運びにそって、理にかなっていることが分かったりするし。

私もいい年齢となってきて、やっぱりしみじみ思うのは
座学で得た知識って忘れるし、やがて曖昧になるってことです。
身体を使って覚えたことは、自分ではすっかり忘れたと思ってても
実際やったら案外覚えてたりするんですよね。

スマホで手の平からいくらでも膨大なデータを得ることは出来ますが
それに流されてしまわないためにも、
身体感覚、なにかを体得する、そういったことを重視していきたいものです。





本の内容からは、ちょっと脱線してしまいますが・・・
そういえば、今度の東京オリンピックの聖火リレーに
古式泳法で参加を目指す人たちがいるというニュースを
以前チラッと見ましたけど、是非実現してほしいと思う。
あの泳ぎ方はちょっと神秘的ですらあります。

私も足腰を悪くしてから、ちょっと思うようになったんですが、
やっぱり西洋的生活って日本人の身体に、
地味~に無理をかけてるんじゃないか。

われわれ、基本6頭身じゃん。足の長さや指の形も違う。
お尻とかも全然違う。そもそもプリッと上がってる。
残念だけど生まれ持った体質というか、そういう違いがあるんだよ。

なのに靴を履いて毎日歩いて、椅子に座って働いて。
家でもフローリングにベッドの生活。
外国人も、よく日本女性の歩き方は変!っていうけど、
そもそも無理してんだよ。
なんならそれで外反母趾になったり、偏平足になったりして
ゆくゆくは腰を悪くするんだよ。

これからは、もともと日本古来からの身体の動かし方っていうのを、
見つめなおした方が健康になれるんじゃないかって気がするんだよなー。
伝統芸能や古武術などに残っているエッセンスを
体育の授業でもやったり、
自然とそういう動きかたになるように建築にうまく活かしたり、
いろいろと出来ることがある気がしています。



  

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「縄文人に相談だ」読んだよ~



縄文時代の事だけしか載っていないマガジン『縄文ZINE』。本書はここから生まれました。現代人のリアルな約80の悩みに縄文的にバシリと回答したりしなかったり。話が噛み合わないことも多々あります。(「BOOK」データベースより)



縄文人に人生を相談したら・・・

彼女に振られた ⇒ 元気出せ!とりあえず肉食え!
上司がいじわるで会社がつらい ⇒ 元気出せ!まずは肉を食え!
老後の不安 ⇒ ずっと先の話より、まずは目の前の肉にかぶりつけ!

・・・てなかんじで、
全ての相談に対して「 肉を食っとけ 」で解決しそう(笑)

と思ってたら、とんでもない。

そう、肉で解決するのは旧石器時代まで。すみませんでした。
縄文はもっと社会的でちゃんとしてるんですよね。
現代人のさまざまな悩みをキチンと受け止め、
縄文的回答で、次々と「お悩み」を貝塚に送って下さいます(笑)

縄文人が相談に共感したり、
あるいは全く相談に答えてない場合もあるんですが、
その過程で、現代人との意外な共通点や、考え方の違いが
どんどん浮き彫りになっていく仕掛けが良くできてる。
縄文時代とはどういう時代だったかが、分かりやすい。

縄文好きの方が、縄文人になりきって作っている本なので、
縄文のステキな部分がたくさん盛り込まれていて
読んでいると縄文時代を身近に感じるし、
縄文時代に対するイメージが肯定的なものになっていくかも。



とりあえずわたしも、
この弥生野郎!脱穀でもしてやがれ!
ってタンカきってみたい笑





ちなみに著者の手がける「縄文ZINE」、
もともと好きでして、
ここから→
過去のバックナンバーを閲覧したりしてました。

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「にっぽんのかわいいタイル」読んだよ~



おばあちゃんの家、銭湯、映画館、角の煙草屋…昭和を彩ったなつかしいタイルの8割が、なんと4キロ四方の小さな町、岐阜県多治見市笠原町で作られていました。色とりどりのタイルを生み出した笠原町と、いまも笠原タイルを貼った建物がのこる全国の街町を訪ねます。(「BOOK」データベースより)


そう言えばタイルって、最近見なくなりましたね。
ビルは言うに及ばず、個人の住宅でもあまり見た印象がない。

かつて、岐阜県多治見市の笠原町という場所で、
大量の様々なタイルが量産され、
まさかの貿易摩擦までひき起こしてしまうほどの勢いで広まりました。

この本はそんな笠原タイルを多方面から追いかけた一冊です。

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「縄文の思想」読んだよ~



アイヌ・海民・南島…。縄文は、生きている!!!われわれの内なる「縄文性」に迫る、まったく新しい縄文論。内容(「BOOK」データベースより)



よく、顔つきなど
縄文的か弥生的か、なんて話をしたりします。
どちらかというと、民族のルーツとか遺伝子的な方面から
語られていることが多い気がしますが、
この本はそこではなく、
縄文の人々の世界観や思想に焦点を当ててます。

その縄文的思想というものが、
どんなものだったかというのは、
やっぱりアイヌや南島に残された文化が参考になっています。
特にこの本ではアイヌですね。(作者はアイヌ研究者なので)

そのアイヌと、
列島各地の海浜部にいた「海民」たち。
両者の残した神話には、
共通した同じモティーフが見られるといいます。
そこに、縄文的思想(世界観)がみてとれる、というのがこの本。

あまり書いていくとネタバレしそうだし、
民俗学や考古学を行ったり来たりしつつ進むので、
とても私にはまとめきれないから、詳しくは書けないけど、
出雲神話等とも符合する部分が出てきてびっくり。

しかも、わたし自身が島根を旅行した時に
神話の舞台を見て、感じたこととも、
妙に合致する部分があったりして、とてもワクワクしました。

個人的にも、わたしのルーツは「島」なので、
海民の人々のもつ縄文性についての説明を読んでると
自分の祖父母や親戚などのことなんかが思い出され、
なんとなく、しっくりくる事が多くて。

分別のついたいい大人になった今でも、集団の中で、
なんだか・・・この人たちとノリが合わないわぁ・・・
って思った時。
ちょっと集団行動からはみだしてしまいがちな時。
もしかしたら、
あなたの中の縄文性がうずいているのかも(笑)

アイヌについても、知らなかったことがいっぱいで、
本筋とはちょっと離れた部分でも、
勉強になったことが沢山ありました。
面白い本でした。


  
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「詭弁論理学」読んだよ~



知的な観察によって、人を悩ます強弁・詭弁の正体を見やぶろう。
言い負かし術には強くならなくとも、そこから議論を楽しむ「ゆとり」が生まれる。ルイス・キャロルのパズルや死刑囚のパラドックスなど、論理パズルの名品を題材に、論理のあそびをじっくり味わおう。それは、詭弁術に立ち向かうための頭の訓練にもなる。
ギリシャの哲人からおなじみ寅さんまでが登場する、愉快な論理学の本。「鏡と左右」問題つき



相手の詭弁・強弁に圧倒されてしまったり、
なんかおかしいよな~、と思いながらも言い負けてしまい、
後で「ああ言えば良かった・・・」とモヤモヤする。
そういうことって、ありますよねえ~。(しみじみ)
時には腹が立って夜眠れなくなることも。

では、そんな相手の振り回す「詭弁」とは、いったい何なのか。
論理学の先生(作者)が、
詭弁の構成や中身を丸裸に分解してくれました!
作者もまた我々と同じように
言い負かされてモヤモヤした経験を持つタイプの方だそうで、
大変心強いです。
(頭が良いこととは全く別なんですね・・・こういうのって)

また、こんなことを言われたらどうする?といった、
会話例が豊富に出てきて、頭の体操になります。

論理学の本なので、
詭弁とはどういう「つくり」になっているか、という本になります。
まずは、敵を知る、って事ですね。

で、知った後、それをどう活かすは、
あなた次第なのです・・・。




詭弁と聞くと森見登美彦氏の一連の作品に出てくる
架空の京大・詭弁論部が思い出される人も多いのではないでしょうか・・・。
  
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Author:あけぼう
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