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「はじめましての郷土玩具」&「てのひらのえんぎもの」読んだよ~ 



今回は同じテーマで2冊紹介します。
まずは「はじめましての郷土玩具」の感想から♪

先日訪れた資料館で郷土玩具に魅了されてしまって。
わたしは以前から神社仏閣をめぐってるんですが、実は授与品のなかでも特に「土鈴(土人形)」が気になってはいたんですよ。干支をかたどったモノがよくありますでしょ?あれです。あまりに気に入ったものは買っちゃったりもしてます。でも、すでに御朱印を集めていることだし、これ以上また収集するものを増やすのは、大変だぞ・・・と、ハマりそうな自分にあえてブレーキをかけてたw

けど、やっぱり色々見てると、張り子や土人形独特の素朴な世界観、ゆるいシルエットがたまらなくって。年齢を重ねてきたからこそ刺さる可愛さなのかも。

とにかく、自分にかけていたブレーキを解きましてw
ある一定の「縛り」を設けたうえで、集めることを決意してしまいました。
とうとう!ああ~ww

というわけで、まずは情報収集。そこでこの本、というわけ。

日本の郷土玩具にはどんなものがあるのかが、実物写真がたっぷり掲載されているので「はじめまして」の人でも非常にわかりやすいし、本の最後にはこういった郷土玩具を展示している資料館・博物館や、工房・販売店の一覧などもあって便利。まずは近場からアクセスしていける。実は、郷土玩具についてネットで調べても、どの地方にどんな郷土玩具があるかはすぐに出てくるけど、それがどこで買えるのかが分からない場合がよくある。なのですごく重宝でした。良かったよ。

お次はこちらの本「てのひらのえんぎもの」感想です。



上の「はじめましての郷土玩具」は写真中心でしたけど、逆にこちらはイラストと文章で構成されてます。
その郷土玩具が作られるようになった経緯や、どういった「いわれ」があるのか、作者が思う魅力などが、読みやすいエッセイ風の文章でつづられてます。上の本ではそれほどピンと来なかったモノが急に良く思えてきたりw 根が単純なので結構影響されました。

これらの郷土玩具たちをどういう人が制作しているのか、実際に作家の方々に取材していて、やはり他の伝統文化と同様に、後継者不足に悩まされている実態がありまして、今のうちに買っておくことが色々な意味で大事なことだなと、しみじみ思いました。

特に、わたしは上でも書いた通り、マイルールに沿って集めていきたいと思っていて、そのルールの一つが「縁起物」である、という点なんですよね。「縁起物」、つまりめでたいモチーフのものを集めたい。例えば子どもが凧揚げしている土人形みたいなのは違うってことです。なんぼ可愛くても。可愛くてもグッとこらえる。そんな「縛り」ですw 

神社仏閣の授与品を中心にしていきたいなあと思ってます。で、そう思って上の2冊を読んでいくと、今まで訪れたことのある場所にもたくさんあったじゃないか!ていうか見たことあるのもチラホラあるぞ!こんなことなら妙な自己規制なんかしないで、最初から素直に買っておけばよかった!なかなか気軽には行けない遠い場所もいっぱいある(>_<) 今更しょうがないけど、悔しくてジタバタしています(笑)

両方とも、さらさら~っと読める本です。
わたしは、いちいちメモってたから時間かかったけど(笑)


最後にちょっと余談なんですけど、1つだけ。
ここに載ってた中で個人的に印象深かったのは「宇土張子」の始まりの話。これがちょっとミステリアスで、江戸時代末期、尾道からやってきた名前も名乗らない老夫婦が病に倒れ、宇土に住む坂本家に約1年滞在療養しそのお礼として張り子の製法を伝えたのが始まり、とある。尾道って身近な場所が出てきたからドキっとしてさ。
幕末頃なら時代も近くてノンフィクションっぽいし、名乗らない人を1年も世話してあげた坂本家もすごいし、名乗らないってことは夜逃げかな~とか、いろいろ妄想が広がっちゃった。

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「珍奇植物生態入門」読んだよ~ 




ちょっとナナメ上の多肉植物入門書!



「珍奇植物」っていうのは、言葉通り見た目が妙ちくりんで、入手困難な珍しい植物のことをいうそうです。
何年か前から多肉植物の流行りと一緒にやってきて、わりとオシャレなカフェとか花屋さんでも置いてるようになりましたよね。俳優の滝藤賢一さんがこれにハマっててすごくたくさん育てている・・・って話を、ちょっと前にテレビで見たことがある人も多いかも。

この本はそんな珍奇植物たち(キノコ類など怪しげなものも一部含まれる)を、紹介している本なんですが、見せ方が妖怪の本と似てる(笑) 

「この妖怪はこんなやつ!」みたいなノリで、植物はこんな擬態をして虫を食らう!とか、こんな毒を持ってる!だとか書いてあるので、なんか似てるんだよね。内容としては普通のまっとうな植物の紹介にすぎないんだけど(笑)

身近な植物に意外に強い毒があったり、とんでもなく長生きする植物がいたり、植物の生存戦略は我々動物とは全然違っていて奇想天外、トリッキーだわ。

この手の植物のマニアの人には物足りない内容だろうけど、ちょっとどんなもんだか知りたい程度のわたしにはちょうど良かった。写真もくっきりして綺麗だし。ウツボカズラのフルコースなど、ちょっと攻めた企画もあったりして。

ただ、表紙に「恐怖からあなたは抜け出せない」ってあるけど、怖がりの私でも全然怖くなかったし割とふつう。せっかくこういうコンセプトなら、もっと極端に振っても良かったんじゃないかなって個人的には思う。目の付け所は面白かっただけに惜しい。




  

今ちょうど、うちの庭の一部に小さな空白ができてて、そこを面白いコーナーにしたくて、でも育成は簡単なほうが良いし・・・と考えて多肉植物などの本を見てたんだけど、日本って高温多湿だから多肉植物も難しいと知ったw(←わたしのレベルでは)

多肉
かわいいよね~。

以上、「珍奇植物生態入門」読書感想でした♪
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「「地図感覚」から都市を読み解く: 新しい地図の読み方」読んだよ~ 



地図記号がどうのこうのとか、一切なし!
地図を読み解くコツが満載



わたしはいわゆる「地図が読めない女」なんですけど、
今や、スマホの地図アプリやナビアプリが、どこへでも間違いなく連れて行ってくれる時代。

地図が読めなくても、昔ほど困らなくなりました・・・・が、
この本はそういう地図の読み方とは一味違って、
地図を見てその都市像をざっくり把握できちゃうような、
そういった地図を見るときの「コツ」のようなものを、教えてくれる本という感じ。

これ、完璧にマスター出来たら、その地へ行ってなくても、
まるで土地勘のある人みたいな感じになれちゃいそう。

しかも、良かったのは、とにかく具体例が豊富に掲載されてること。
毎ページ2~3枚の地図が載ってるんじゃないかな。
全部、実在の都市の地図だからとても分かりやすい。
なかなか興味深く読ませていただきました。

歴史的な町の変遷。それにともなう人の賑わいの移動。
地図を見るだけでありありと分かるようになるんだから、
すごい情報量だよ、地図。

行政に携わる人も読んでおくといいかもな~って思いましたね。
新人研修的に。街づくりに役立ちそう。


以上、「「地図感覚」から都市を読み解く: 新しい地図の読み方」読書感想でした♪
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だってあまりに場当たり的なまちづくりなんですもの。

「神の木―いける・たずねる」読んだよ~ 



ご神木についての本。
各地のご神木を紹介するような写真集的な本じゃなくて、
華道家の先生と、
国文学者の先生が出した本だというところがミソだと思います。

正直、大きな樹木って長い歳月を生きてきた風格を醸し出しているから、
それだけで疑問にも思わずご神木として受け入れてきたけど、
「なぜその木がご神木とされたのか」
とか
「ご神木とされたのは、なぜその種類の木なのか」
といったことまで考えたことがなかった。

この本にはよくご神木や神事などに使われる
椿、樟、槙、杉、梶、桂、檜、柞(いすのき)、松、白膠木(ぬるで)、柳、欅
これら12種類の木について取り上げてます。

著者のひとり、国文学者の光田先生による樹木についての蘊蓄がとても面白くて、目からうろこでした。

たとえば、樟脳。
おなじみの樟(くすのき)のもっている虫除けの効果が、昔の人々にとってはその木の霊能と受け止められていたのではないかとか。防虫剤も何もない時代、これはちょっと納得しちゃうかも。

木の持つ力に感謝してその特性を活かしきる。
そんな昔の人たちの自然に対する謙虚な態度も感じる。
知らず知らず自然に対するリスペクトを忘れてしまってる、現代人な自分をちょっと恥じました。

あるいは柳。
現在、日本の小京都といわれるような古い町並みが残る場所には、たいてい生えている柳の木ですが、実は中国原産で、中国の南方、長江あたりからやってきた木だということは樹木に興味のある人しか知らないのでは。まして柳には雄・雌の木があって、日本にある柳はすべて雄オンリーだなんて、この本を読まなかったら知らなかった。
そのうえ、同じく中国原産で日本に入ってきた金木犀や沈丁花も、日本に入ってきたのは雄の木だけらしい。雄の木のほうが生育が早くて樹勢が衰えないそうですが、これだけきっちり雄だけが何故?・・・って理由は、実は不明なんだとか。

また、印象に残ったのは高野槇を扱った章の一文。

「一族はかつて世界に広く分布して大いに栄え、倒木が石炭をなすほどであるが、次々に滅んで今では高野槙ひとり、それも日本という洋上の島にしか残っていない。生きている化石なのである」(本文から引用)


なんだか素敵な表現ではありませんか。
高野槇の貴重さがよくわかるし。
そのうえ、これを読んでるわたしは、この高野槇が秋篠宮家の悠仁親王のお印であることを知ってる。なにやら高野槇とリンクして日本の独特さを改めて思いましたね。

そして各章のシメとして、
その樹木をいけたもう一人の著者・川瀬敏郎先生の作品の写真が出てきます。
樹木の歴史を語った光田先生とは対照的に、こちらはあくまでも「今」。
目の前の木と一対一で向き合い感じたことや、それが作品にどう繋がったかが書き添えられています。

文章は短くまとまっていて読みやすいですし、本そのものは薄いんですが内容は思いがけず濃くて良かったです。
今まで、植物についての本は何冊か読みましたが、こういうアプローチの本は初めてだったし、類似の本はなかなか無いんじゃないかな~と思う。


以上、「神の木―いける・たずねる」読書感想でした♪
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光田先生の芭蕉についての本もちょっと面白そうなんだよね~
  

「驚異と怪異:想像界の生きものたち」読んだよ~ 



国立民族学博物館で2019年に行われた
特別展「驚異と怪異――想像界の生きものたち」公式図録です。

いやあああああーっ、本当は行きたかったああ。


(公式動画をどうぞ)

ていうか本当に行くつもりで、
会期が始まる前から「どうせ行くなら」と、あれこれ観光プランを練っていたけど、
実際に展が始まるころになると、
何かとバタバタして結局行かずじまいで終わってしまったという。

そして10月が過ぎ、
11月も半ばになってきても行ける見通しが立たずに。
「嗚呼・・・これは行けそうにない・・・」
と哀しくなってきて、

アイキャッチ

せめてものってことでこの図録を買ったというわけ。
公式図録がAmazonでフツーに買えると思わなかった。意外。

ところで皆さんは、ミュージアムに「展」を見に行ったときに「図録」って買う派ですか?買わない派ですか?
わたしは今までどちらかというと買わない派でした。重いし、多分1度見たら(読んだら)満足して、2度と読まないなんてことになりそうだし、場所をとるし勿体ないかなあって思っていて。

でも最近は心境が変わってきて、やっぱり好きなテーマの展だったら買おうっていうふうになってきてます。
自然や、絵画や、歴史などなど、色々な本を読んでいて、たびたび思うのは「あ~、実際の写真をここに載せといて欲しかった」とか「白黒写真じゃなくてカラーが良かった」ってことなんですよ。

そこへいくと、展の図録って、カラー写真いっぱいで、ちゃんとした専門家の解説が添えてある。これって、ある意味すごくコスパいいかも・・・。そう思うようになったんですよね、一周回って(笑)

そもそも自分の興味の範囲ってそんなに広くない・・・っていうかカブってる事が多いから、例えば今回の「驚異と怪異」の図録に載ってる写真が、まったく別の妖怪の本や、月刊ムー的なミステリー本を読んでるときに参照できるってことも今後あると思うんだよね。


以上、「驚異と怪異:想像界の生きものたち」読書感想でした♪
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