「お祓い日和」読んだよ~
2020/12/30/16:45
意外なくらい、我々の生活は呪術的というか。
身のまわりにはお祓いアイテムがたくさんあって、それらをなにげなく使って生活しているんだな~と思いました。
塩・香・鏡、石、水、砂、鋭、粧、食、浴、緑、音、幣・・・
これらがなぜ祓う力を持つのか。どう使えばいいのか。
懇切丁寧に解説してくれている本です。
とは言っても、別にこれらの扱い方について、特殊なテクニックがどうとか、そういう難しいことは何も書かれてないんだけど、「そういう力」を帯びているものを、今までわたしはなんと雑に扱ってきたか、と思うと読みながら冷や冷やしてしまう・・・というのはありました(^^;)
前半は「お祓いアイテム」の話で、後半は年中行事について。
実はそれらをちゃんとやることで、こまめに祓う機会を得ることができるシステムになってるんだよね。
とにかく流れに乗っていれば、それだけで定期的にクリーンになるように出来てる。
ならば、やらないよりはやっといたほうが・・・ってなるw
本書に書かれてあることで印象的だったのは、本文からの引用になりますけど、
汚れたままでは、病気に感染する可能性も高くなるし、一流のレストランにも入れない。憧れの人に出会っても、埃まみれの垢だらけでは声もかけられないだろう。つまり、清潔になり、身を軽くすると言う事は、良き場所へ出入りできる条件と、そこに臨むためのフットワークの軽さを手に入れることなのだ。ゆえに運も上がってくる。通常の状態から、ある種の飛躍が期待できるのが、お祓いという行為だ。
っていうところ。
「お祓い」と言われると身構えちゃうけど、こういうふうに説明されると、常識的な理屈なんだなと思った。特に、今と違って昔の人たちの生活環境を考えたら、逆にこれ以外やりようが無い気もする。
今年は分散参拝とか、リモート参拝とかいろんな方法で初詣をする人がいると思うんだけど、これを読むとやっぱり神様はそんなに都合よくこっち側の事情に合わせてはくれないような気もする(^_^;)
今年は逆にちゃんと大掃除を頑張るとか、ちゃんと門松を飾るとか、そいいうことをきちんとするようにしようかな。


今年の投稿はこれでラストです。みなさま、良いお年をお迎えください。