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おでかけブログ。ご朱印を集めてます。その他、日々のふしぎや、おバカな出来事・読書感想などを、つらつらと。


生涯にわたって自分の夢を記録しつづけた名僧・明恵の『夢記』を手がかりに、夢の読み方、夢と自己実現の関係、ひいては人間がいまを生きるうえで大切なこと等をユング心理学の第一人者、夢分析の大家が実証的に説く。夢で生き方が変わることもある…。第一回新潮学芸賞を受賞した、人間の深層に迫る名著。(「BOOK」データベースより)



結構古い本です。
この本は、テーマがテーマなので、興味のない人には響かないと思うのですが、
読書記録としてやっぱりちょっとだけ書いておきたいと思います。

明恵上人、って一応高校の歴史の教科書に
(多分)太字で載ってる人ではあるんですが
具体的に何をした人かって、すぐにピンとくる人は少数だと思います。

例えばこんなことで有名です。
①鳥獣戯画が伝わる高山寺の実質的な開基はこの人
②栄西が中国からもたらしたお茶を日本で初めて栽培した(宇治茶の始まり)

けれども、わたしが一番興味津々だったのはこの事でした。

19歳から亡くなる直前まで40年間、
自分の見た夢を記録し続けていた。


まるでユングのようじゃありませんか。
重ねて言いますが鎌倉時代の人ですよ。
当時の知識人でもあります。
そんな人が詳細に残した夢日記。
気になる気になる~と思いつつ、
色々なことに興味が散りやすいわたしのこと、しばらく忘れていたのでした。

2019年、春。
関西にいらっしゃる方はご存知かもしれませんが、
中之島香雪美術館で「明恵の夢と高山寺」展が開催されていたんですよ。

国宝「鳥獣戯画」を比較的混雑なく見られるという事でちょっとした話題でしたが、
みどころは彼の夢日記=「夢記」を中心に
彼の人間性に迫る、といった内容だったってこと。

正直、めちゃくちゃ行きたかったんですが、
バタバタしていて、とても行けそうになく、
そうなると余計に未練がつのり、
色々ネットで調べていたら、この本に行きあたりました。

この本はその明恵の残した夢の記録を、
夢分析の専門家・臨床心理学者の作者が、
明恵の生涯と夢を照らし合わせながら分析したものです。

彼が人生のどういった時期に、どんな夢を見たのか。
その夢は何をあらわし、彼はそれをどう受け止めたのか。
夢は彼の生き方、人生にどういう影響を与えたのか。
この本を読むと、明恵上人にとって夢を見ることは
「修行」の延長線だったんだなあと感じます。
人生の3分の1は眠りと言いますが、それすらも修行にしていたということ。
すごい。

正直、内容が深すぎて難しい部分もあって、
わたしには完全に理解出来てるとは言い難いです。
けれども、中世に実在したひとりの天才僧の見た夢と生涯を、
作者の適切な解説に助けられつつ、
最期まで追えたっていうことに、達成感を感じてます。
なんだか感動すらしている。ものすごい大河ドラマを見終わった気分。
もうこれは読んだ人にしか分からない感覚だな。

それに、とても魅力的な人なんですよ。明恵上人って。
自分に厳しく、激しい部分もあるんだけど、人々には優しく。
お堅いだけじゃなくてユーモアもあって。
特に、あの時代にあって、
女性への認識に、男性ならではの変な上から目線がないところがいい。
性別の違いを無視するわけではなく、
そこを超えて、人として丁寧に接しているのが好ましい。

それに「あるべきようわ」という教えも味わい深いなあと思いました。
押しつけない。
考えをうながす。
自分を受け入れる。
でも理想を求める。

これは難しいけど、ここには、現代の私たちがそれぞれに抱えてる
「生きづらさ」に対する、なにかヒントがありそうだと思いました。

良い本です。明恵上人がどんな人か良く分かるし、好きになります。
そして案の定(?)高山寺に行ってみたくなりました(笑)


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白洲 正子さんの本のほうは、明恵上人の足跡を実際にたどった紀行文。

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【2019/06/13 14:00】 | 読書感想
【タグ】  感想  読書  
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Re: No title
あけぼう
misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

奥が深いよね~、ミサさんと同じく、わたしも夢の本を読んだことがあるよ。やっぱり不思議だし気になるし。なにかあるんじゃないかって思うもんね。
ツイッターの夢日記の人も気になる。書籍化するかな?

最近のわたしは夢を見てることは見てるんだけど、まったく覚えてないんだよね。なんだか寝てるというより気絶してる気がする・・・w

Re: No title
あけぼう
玉さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

ちょっと古い本だけど、鎌倉時代の人の内面を覗いちゃうような、不思議な感覚になる本です。わたしも高山寺に行きたい~!内容はちょっと難しいけど、読むのはそれほど苦では無かったです。頭のいい理系の人が書く文章ってかんじで、読みやすいんです。

つげ義春さんの本は読んだ事はないんだけど、何かと夢がらみになると、よくおすすめ本として挙がってくるから知ってる。

わたしも寝るのが下手になったのか?記憶力が衰えたのか?夢を見たような感覚はあるけど、覚えてることがほぼない。夢日記をつけるなんて、夢のまた夢・・・。

No title
玉坂めぐる 
高山寺に行った時に、宝物の展示をみながら、明恵さんにちょっと変な疑問を(かけないけど)持ったことがありました。馬鹿だからおもうようなことかもしれないけど。難しそうだけど、これを読むのはよさそうです。メモメモ(^^:)。

夢日記と言えば、私は漫画家のつげ義春さんの本を思い出しちゃう。
思春期のころに眺めたせいか、今見ても、気恥ずかしい気持ちにもなるけどね。
最近は夢、あんまり見ないかな。寝るのが下手になった気もする。

No title
misachi68
奥が深そう。

夢判断はちょっと気になってる分野だったので
若かりし頃にフロイトの夢判断の本をチラ見しました。
そして、ほんの数ページで挫折。
わかるわけないなぁ。
だけど、子供の頃から夜中に見た夢を覚えてたりしたので
気になってたんだよ。

日本にも夢日記を書いてた人がいたとは驚きです。

そうそう、Twitterで夢日記を漫画に描いてる人がいて
それが面白いんだよ。

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コメント
この記事へのコメント
Re: No title
misachi68さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

奥が深いよね~、ミサさんと同じく、わたしも夢の本を読んだことがあるよ。やっぱり不思議だし気になるし。なにかあるんじゃないかって思うもんね。
ツイッターの夢日記の人も気になる。書籍化するかな?

最近のわたしは夢を見てることは見てるんだけど、まったく覚えてないんだよね。なんだか寝てるというより気絶してる気がする・・・w
2019/06/14(Fri) 17:47 | URL  | あけぼう #-[ 編集]
Re: No title
玉さん、( ´∀`)ゞ イラッシャーイ

ちょっと古い本だけど、鎌倉時代の人の内面を覗いちゃうような、不思議な感覚になる本です。わたしも高山寺に行きたい~!内容はちょっと難しいけど、読むのはそれほど苦では無かったです。頭のいい理系の人が書く文章ってかんじで、読みやすいんです。

つげ義春さんの本は読んだ事はないんだけど、何かと夢がらみになると、よくおすすめ本として挙がってくるから知ってる。

わたしも寝るのが下手になったのか?記憶力が衰えたのか?夢を見たような感覚はあるけど、覚えてることがほぼない。夢日記をつけるなんて、夢のまた夢・・・。
2019/06/14(Fri) 09:29 | URL  | あけぼう #-[ 編集]
No title
高山寺に行った時に、宝物の展示をみながら、明恵さんにちょっと変な疑問を(かけないけど)持ったことがありました。馬鹿だからおもうようなことかもしれないけど。難しそうだけど、これを読むのはよさそうです。メモメモ(^^:)。

夢日記と言えば、私は漫画家のつげ義春さんの本を思い出しちゃう。
思春期のころに眺めたせいか、今見ても、気恥ずかしい気持ちにもなるけどね。
最近は夢、あんまり見ないかな。寝るのが下手になった気もする。
2019/06/14(Fri) 08:14 | URL  | 玉坂めぐる  #WCSj23LI[ 編集]
No title
奥が深そう。

夢判断はちょっと気になってる分野だったので
若かりし頃にフロイトの夢判断の本をチラ見しました。
そして、ほんの数ページで挫折。
わかるわけないなぁ。
だけど、子供の頃から夜中に見た夢を覚えてたりしたので
気になってたんだよ。

日本にも夢日記を書いてた人がいたとは驚きです。

そうそう、Twitterで夢日記を漫画に描いてる人がいて
それが面白いんだよ。
2019/06/13(Thu) 22:40 | URL  | misachi68 #-[ 編集]
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